眼を見なさい!―アスペルガーとともに生きる

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 382p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784487803323
  • NDC分類 936
  • Cコード C0023

内容説明

本書は40歳になって自分がアスペルガー症候群とわかった著者が人生の軌跡をたどった自伝です。人とのつながりを切望しながら、それが適わなかった前半生から、自分の可能性と自分が変われることを信じ、徐々に自信をつけてきて今を生きていることを、洞察力をもち、あたたかな、そしてユーモラスな視点から生き生きと描写しています。本書で描かれている、深く愛情あふれる、そして誇りある彼の物語は、障害の有無にかかわらず、誰でも自分の特性を活かしつつ、豊かな人生が送れることを明かしてくれます。

目次

はみ出た子ども
永久の遊び相手
共感
ペテン師誕生
ポルシェ発見
悪夢の年月
要組み立て
犬が僕を怖がるようになる
高校を辞める
ゴミ収集〔ほか〕

著者等紹介

ロビソン,ジョン・エルダー[ロビソン,ジョンエルダー][Robison,John Elder]
アメリカ合衆国マサチューセッツ州アマースト在住。欧州製の高級自動車の修繕会社J E Robison Serviceを経営。妻と息子の三人暮らし。アメリカで著名な作家オーガスティン・バロウズの兄でアスペルガー症候群の当事者

テーラー幸恵[テーラーユキエ]
北海道に生まれる。フリーライターを経て、現在は翻訳に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しいたけ

103
まだ自閉症だのアスペルガーだのという名前もつかず、理解もされなかった頃からの自伝。おまけにアル中の父親と精神疾患を持つ母親のもと、壮絶な子供時代を送っている。酷い生い立ちの中、風変わりな少年の内面にある真っ直ぐな心にぐいぐい引き込まれた。一人でいることを好んだわけではないという。コミュニケーションが取れず、自分の失敗に打ちのめされて一人遊んでいたとの述懐。それでも人と繋がろうとし、自分の居場所を探し、明日を生き抜こうとしたその日々。息子とのあたたかな関わりを描くラスト。著者がヒーローに見えた。感動本。2019/06/30

13
積読本~☆ 40才になって自身がアスペルガー症候群とわかった著者の自伝。15年くらい前には、アスペルガーと言う名前さえ分からなかった。アスペルガーが知られるようになってきてからは、アスペルガーと言う名前だけが一人歩きをして誤解があった気がする。今は、アスペルガー症候群の当事者の声を文章として知れるまでになった事をありがたく思う。2015/01/09

アリョーシャ

5
アスペルガー症候群の著者による自伝。はみ出し者と感じながらの時代から、自分を理解してうまく付き合えるようになった時代まで。アスペルガー者が、成長とともに変化する内面を語っている貴重な書籍だと思う。特に、『16 機会付き人間』『20 「論理」対「雑談」』『27 結婚生活』の章はよく理解でき、おもしろかった。2017/05/16

メロン泥棒

3
40歳になって初めて自分がアスペルガー障害だとわかった著者による自伝。ちょっとイタズラが過ぎる子供時代から、大人になってからの苦労話まで。ユーモアあふれる内容で、一人の人間の物語として面白い。また、「一人遊びが好きな子」ではなくて、人との交わり方がわからないから「一人で遊ぶしか無い子」なんだという主張は大切なことを気づかせてくれる。2010/08/05

あめりきゃっと

2
アスペルガー症候群である作者の自伝なのですが、物語のように面白い人生だった。作者は自分の苦境を自分なりに工夫して乗り越えて、誰も真似できないような人生を手に入れている。彼のさまざまなエピソードから生きるたくましさを感じるし、自分もがんばろうと元気をもらえます。2010/04/13

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/211708
  • ご注意事項

最近チェックした商品