たとえ明日世界が滅びようとも

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  • サイズ B6判/ページ数 296p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784487802159
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

生と死,愛と無常というテーマに,誰よりもひたむきに向き合ってきた著者が今こそ現代に生きる希望について綴る。

孤独死により救われる生涯もある。
現代という荒野に一苗の希望を植える、
藤原新也、新たなる伝説。

神なき時代の神話を目撃せよ。

内容説明

神なき時代の神話を目撃せよ。孤独死により救われる生涯もある。現代という荒野に一苗の希望を植える藤原新也、あらたなる伝説。

目次

1(無限寛容;夢泡沫 ほか)
2(天井の音楽;“ねじれ”という呪文にご用心 ほか)
3(311;津波行 ほか)
4(2011.4.4―イヌネコも驚いておしっこをちびるヘンな漏水防止作業;2011.4.5―いったいどこ測ってるの? ほか)

著者等紹介

藤原新也[フジワラシンヤ]
1944年、福岡県生まれ。東京芸術大学油絵科中退。インドを振り出しにアジア各地を旅し、『印度放浪』『西蔵放浪』『全東洋街道』などを著す。第3回木村伊兵衛写真賞、第23回毎日芸術賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

25
淡々とした文章で綴られているようで、その奥行きはかなり深く広い。今の社会を、さりげなく語っているようでも、その視線は鋭い。多くの人たちが、忘れようとしている、あるいは、忘れるように仕向けられていることが、いかに多いのか。また、気づかれないようにされえいることも多いのだということ。そんな中、藤原さんの視線は、市井の人たちには、暖かいものが根底にあるので、身近なことのように感じることができる。最近読んだ「たとえ明日、世界が滅びても 今日、僕はリンゴの木を植える」との符丁が、気になる。2017/07/24

HIRO1970

22
⭐️⭐️⭐️新也さんの13年7月までのエッセー集。前半はいつものパンチが感じられず柔らかい感じでしたが、後半は視点の持ち方や切り口が冴えてきます。世代の違いや考え方の違いを深く洞察して看破する手法は新也さん独特の冴えがあり、毎度ながら感服してしまいます。利権を追求する事だけが生きるモチベーションとなってしまうと薄っぺらい打たれ弱い社会になってしまうのも頷けました。それでも前を向いて生きて行けるかどうかは通り一遍のメディアに常に疑問符を投げかける姿勢と自分の防衛本能への継続的刺激がキーだと思われました。2014/11/01

えも

18
学生時代、東京漂流やメメント・モリを見て以来だから、もう30年近くになる。当時は、それいいの?っていう直截的な写真とぶっきらぼうに投げ出されたコメントに衝撃を受けたものだが、30年経っても全然丸くなってない! 読んでて何だか「グルルル」と唸りたくなる。そういう気持ちを久し振りに思い出して。2014/03/02

たまきら

17
辺見庸ほど露悪ではない。森達也ほどドライではない…淡々として、中庸で、ドキッとするほど今必要な言葉を放ち、生死の境と宗教・神の虚構を、矛盾と感じさせずにつきつけられる珍しい言葉使い。彼の言葉の魅力にはいつもやられてしまう。また表紙の写真にやられました。彼の色が好きです。シバ・プラーナという一種の破戒僧の話ににやり。一休さんだ。笑える随筆も多く、「いまここで(あるものを抱えて)おばちゃんの暴走車の助手席で死んだら私のイメージが壊れる」には大笑いしました。この人の本読むたびにこの人に恋してる気がします。2016/01/09

Salsaru

14
いわれぬ不安を拭い去るために、再読した。2014/04/23

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