内容説明
文章が書けない!要約ができない!国語の成績が上がらない!その原因は、勉強方法を知らないことと教育環境の認識不足。格差=国語力の差となっている今、勉強法の神様が国語力アップの鉄則を伝授。
目次
序章 日本語が理解できない日本人
1章 「国語力」低下の原因とその弊害
2章 私の国語嫌い克服体験
3章 「読む」「書く」と「聞く」「話す」
4章 「国語力」をつける勉強法
5章 「国語力」を飛躍的に向上させる年代別勉強法
6章 我が子のために親がやるべきこと
終章 「国語力」の低下は国家の危機である
付録 国語問題資料
著者等紹介
和田秀樹[ワダヒデキ]
1960年大阪に生まれる。東京大学医学部卒。精神科医。東京大学付属病院精神神経科助手、アメリカ・カールメニンガー精神医学校国際フェローを経て、日本初の心理学ビジネスのシンクタンク、ヒデキ・ワダ・インスティテュートを設立。国際医療福祉大学大学院教授(臨床心理学)。一橋大学国際・公共政策大学院特任教授。川崎幸病院精神科顧問。日本人として初めて自己心理学の国際年鑑である“Progress in Self Psychology”に論文が掲載されるなど自己心理学研究の第一人者でもある。さらに教育問題やさまざまな心理学理論を組み合わせた能力開発、あるいは高齢者の問題に提言を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みつき
42
東大医学部卒の筆者が日本人の国語力の低下を危惧し、2007年に出版した書籍。ここ二年ほど高校、大学受験指導をしていて、国語力の低下により、他の科目にも影響がでている生徒達を目の当たりにしていたので、前半の国語教育の問題提起に関しては、体系的に問題点を整理できた。国語力向上のための具体策に関しては、目新しいものもなく特に得る事もなかったが、将来子供を持った時、親ができることなどを改めて考える機会を持てたのはよかった。子供の教育に無関心な親に対して、危機的な状況であるという意識を持たせるという意味では良書。2013/06/26
田中峰和
4
失策として定着したゆとり教育。PISAテストの順位低下とゆとり教育を結びつけられることが多いし、学力が勝ち組と負け組みに二極化したことも強調される。導入を読んでいると、著者は正義感から現状を憂えているように感じたが、現実は勝ち組の医者から勝ち組の保護者へのメッセージでしかないことがわかる。和田氏は中学受験がいかに学力を伸ばし、敬語などの常識を身につけられるかを解く。大学全入時代、本音は中学受験できる環境くらいしか、勝ち組の武器にならないことを強調しているのだ。勝ち組の身勝手さだけが目立つ後味の悪い本。2014/11/12
けんぞー
3
この本で国語力はみにつかない。なぜなら、この本は国語力というよりも、日本人の国語力の世界的な低さ、学校教育の問題。自分の子供に対する国語教育。などに重点を置いていて、国語力を伸ばす、具体的な方法は述べられていないからです。 国語力をつけたくて、手に取ったほんなのに、その方法が述べられてなかったので残念。2016/04/27
フラグ
3
★★★★☆書かれていることが理解できないのは、背景知識が足りないからだ。この言葉はスゴい納得。映画や小説、英文とかでも前後の人物・シーン・単語を知っているだけでだいたいが把握できる。つまり、物事を理解できない時は、圧倒的に背景知識が足りない。それを補うために、自分が知らない言葉に遭遇したら調べる癖をつける。最初は点かもしれないが、線となり、面となり、立体となる。遠回りに見えるが、体系的に詳しくなったほうがフレームワークが身に付き別のジャンルでもすぐ理解できる。良書だ!2013/11/17
クロ
2
今の日本人は国語力がかなり下がっていて、どうしたらあげることができるかが書いてありました やはり、読解力を身に付けることは重要であるのがわかった 2011/03/19