内容説明
1959年3月の『朝を呼ぶ口笛』から1962年4月の『キューポラのある街』まで28本の全映画を公開順に見て、いま発見する吉永小百合―15、16、17歳。
目次
朝を呼ぶ口笛
まぼろし探偵地底人襲来
拳銃無頼帖電光石火の男
霧笛が俺を呼んでいる
拳銃無頼帖不敵に笑う男
疾風小僧
すべてが狂ってる
ガラスの中の少女
美しき抵抗
大出世物語〔ほか〕
著者等紹介
片岡義男[カタオカヨシオ]
作家
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感想・レビュー
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horuso
1
吉永小百合の初期28本の映画評論。大学2年生のとき、2本×3日間の特集を映画館で観て彼女に心を撃ち抜かれたぼくだが、本書では最後のキューポラしか観ていない。その後の主演作は割と観ているのに。だが、描写がとてつもなくうまいので、映画が未見でもフラストレーションは感じなかった。吉永小百合の本質や日活アクションへの優れた洞察も読み応えがあるが、スクリーンの彼女を通じて1959年から3年間の日本の状況を2004年に論じているところが本書の魅力。小説と同じく極上の文章に素晴らしい内容で、読んでいる何日か幸福だった。2019/04/09
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