内容説明
イタリアは、未知の驚きに満ちている。一歩足を奥へ踏み入れると、そこは「中世」が深く息づく小宇宙だった…めくるめく“不思議の世界”を駆け抜けたオンザロードの旅。
目次
prologue スナフキン
1 エリチェ
2 パラッツォ・アドリアーノ
3 フォルツァ・ダグロ
4 アルベロベッロ
5 ロード・トゥー・トスカーナ
6 トスカーナ
7 アクイ・テルメ
epilogue 未来の故郷
著者等紹介
ハリス,ロバート[ハリス,ロバート][Harris,Robert]
横浜生まれ。高校時代から国内、海外をヒッチハイクで旅する。上智大学卒業後、東南アジアを放浪。バリ島で1年を過ごしたのちオーストラリアに渡り、1988年まで16年間滞在。シドニーで書店兼画廊「エグザイルス」を経営する。また、映画・TVなどの制作スタッフとしても活躍し、帰国後、1992年よりJ‐WAVEのナビゲーターに。現在、作家としても活躍
HABU[HABU]
東京生まれ。慶応義塾大学商学部卒。サラリーマン生活10年目に、たまたま出張で行ったオーストラリアの風景に触発され32歳で写真家に転身。以来、世界各地の「空の風景」をテーマに活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ヴェネツィア
291
タイトルから期待したのは文字通り「知られざる」イタリア。しかし、ここで語られているのはエリチェやアルベロベッロ、シエナと、ほとんどは普通のイタリア。ガイドブック(Lonely Planetだろう)に頼ってするような旅では「知られざる」はあり得ない。また、風景や土地の人々(もちろん語られてはいるが)よりも自分を前面に押し出す著者のスタンスも鼻につく。『深夜特急』でも著者が主人公だが、沢木耕太郎の場合は自己を客体化し、物語中の登場人物として溶け込ませることに成功している。あるいは単に著者と馬が合わないのかも。2016/10/03
CAESAR_YOKOHAMA
5
紀行記の参考として購入した一冊。著者であるロバート・ハリスが見たイタリアの景色や文化というよりは、出会った人々を中心に描かれている。人と出会うという旅の醍醐味や素晴らしさを再確認させてくれる一冊。メモ帳とカメラを持ってどこかへ旅に出たくなった。2012/07/16
rosie
2
こういうオープンな旅をしたいと思わないけど、おいしいものを食べて好きな人と話して、と楽しそうな姿は少し羨ましい気がした。2018/09/29
きよ
2
イタリアの素顔に触れる事ができる本。筆者の語学力・人間性が大きいと思いますが、このような旅をしてみたいと思いました。うらやましい。(笑)2015/02/04
ショコ
1
前半がシチリア。読みやすく、人々の気質、町の様子などが浮かんでくる。アグリツーリズモやトゥルッリ滞在なども情景豊かに描かれて興味深い。写真も多い。2010/11/09