内容説明
スティーヴィーの母、ルラ・ハーダウェイへの綿密な取材・インタビューをもとに、ルラの半生、ルラとスティーヴィー母子の絆、そして、スティーヴィーのアーティストとして成長の過程と軌跡を綴る。「いかに生きるか」を問う奇跡の物語。
目次
一九五二年、ミシガン州サギノー
第1部 ルラ(楽園;信じて仰ぎ見る;冷たい世界へ;雪面の血)
第2部 スティーヴィー(音;ドラマー・ボーイ;聖と俗;署名;リトル・スティーヴィー・ワンダー ほか)
エピローグ 二〇〇二年、カリフォルニア州ロサンゼルス
著者等紹介
ラヴ,デニス[ラヴ,デニス][Love,Dennis]
フリーランスのジャーナリスト。『アリゾナ・リパブリック』、UPI、『ロサンゼルス・デイリー・ニューズ』『オレンジ・カウンティ・レジスター』など数々の新聞社・通信社に寄稿。カリフォルニア州サクラメント在住
ブラウン,ステイシー[ブラウン,ステイシー][Brown,Stacy]
ジャーナリスト。『ロサンゼルス・デイリー・ニューズ』『ロサンゼルス・タイムズ・コミュニティ・ニューズ』の記者をつとめ、現在はニューヨーク州ウィンチェスターの『ジャーナル・ニューズ』勤務
丸山聡美[マルヤマサトミ]
翻訳者。上智大学外国語学部卒
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感想・レビュー
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Junya Akiba
1
読み終わったあとは、思わずYoutubeで”little stevie wonder”を検索してしまった。なんといっても見てみたいのは、"Fingertips”。当時を知らない私にとっては、12歳のスティービーがハーモニカを一心不乱に吹きまくって観客を熱狂させる姿は貴重な映像だった。ところで本書はスティービーの母ルラが貧困のなかで女でひとつでスティービーを育てるところも読みどころ。わかっちゃいるけど、とは思うが幸せになって良かった~。2018/09/28
garashixxx
1
結構分厚かったがさらりと読了。 知っているようで知らなかった彼の生い立ちを母の人生を交えて知り、時代背景やDVや人種差別・障がい者に対する差別・貧困・事故等々に思いを巡らす。教師が「あんたは黒人でしかも目が見えないのだから〇△×・・・」とダメだしする場面では、本人だけでなくクラスの他の子も傷ついただろうと憤りを感じた。そういう意味でも世界は同じだとも。でもスティーヴィーの母は強く暖かい人だ。心配しつつも子供の可能性を信じる強さ、学校の先生や周りの雰囲気に流されないこと。自分にできるかな。いや・・・。2015/06/08