内容説明
ギリシア人とはどのような人々だったのか。政治・哲学・文学・建築・芸術・教育・運動競技など、西欧文明の基礎を築きあげた誇り高き地中海の民、ミノアとミュケナイの偉大な文明、ポリスの発達とアテナイの栄光、アレクサンドロス大王とヘレニズム世界、ローマ世界に至るまでの歴史を概観し、神々と英雄・芸術と建築などのテーマも豊富な図版を付して詳述。
目次
第1章 ギリシア人
第2章 最初のギリシア人
第3章 英雄の時代
第4章 領土拡大の時代
第5章 ポリス―ギリシア初期の都市国家
第6章 古典期のアテナイ
第7章 神々と英雄
第8章 芸術と建築
第9章 アレクサンドロス大王とヘレニズム世界
第10章 ローマ人とキリスト教徒
著者等紹介
キャンプ,ジョン[キャンプ,ジョン][Camp,John]
35年間、アテネのアゴラ発掘の責任者を務め、その間、アテネのアメリカ古典学研究所の教授を11年間務めた
フィッシャー,エリザベス[フィッシャー,エリザベス][Fisher,Elizabeth]
ギリシアの青銅器時代の専門家。ミュケナイ時代のギリシアとイタリアの交流も専門に研究してきて、イタリア、ギリシア本土、クレタ島で発掘に携わった。現在は、ヴァージニア州アシュランドにあるランドルフ・メーコン大学で古典と美術史の両方の教授を務めている
吉岡晶子[ヨシオカアキコ]
1965年、東京外国語大学英米学科卒。翻訳家
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キャメルズボン
1
少し古いが古代ギリシアの概略を掴むのには良い本。2021/04/15
ハルバル
1
★★★☆☆2014/07/28
momen
0
ギリシア誕生からローマ進攻までの文化や政治などを解説。当時の建築や芸術のモノクロ写真を毎ページ大量に載せていて、場所や時代ごとの作風比較などもしており目で見て分かりやすい。内容は広く浅く幅広い分野を網羅しているが、文体がくどい上、構成も分かりやすいまとめ方ではなく土地や時代が前後するので内容がとっ散らかっている印象。図版集として読むのがおすすめ。様々な民族や文化が入り乱れた中で各地の影響を互いに受け合い、民主政治などの近代的なシステムや、建築や水道などの優れた技術がすでに出来上がっているのが興味深い。2024/04/02