内容説明
空に消えたサン=テグジュペリは最期に何を見、何を伝えようとしたのか。青春時代のフランスからスペイン、そして名作を生んだ北アフリカへ、「空に生きた作家」の足跡を追い、3500キロにわたる空の旅と現地の取材によって辿られた、まったく新しい「星の王子さま」誕生への道。
目次
le prologue 砂漠での出会い
1 空の洗礼
2 空への憧れ
3 空からの視線―サン=テグジュペリの国を飛ぶ
4 出発の空
5 大気のなかのノマド(遊動者)
6 マグレブ/陽、沈む国へ
7 渇いた大地へ
8 いざ、砂漠へ
l’´epiloge 失われた空
著者等紹介
狩野喜彦[カノウヨシヒコ]
1952年静岡市生まれ。1975年テレコムジャパン入社、テレビ、ラジオ、CM、ビデオなどの企画・演出に携わる。1987年よりフリーランスの映像作家として活動をはじめる。世界60か国以上を取材
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
風に吹かれて
15
サン⁼テグジュペリ、1944年7月31日、連合軍偵察隊のパイロットとしてコルシカ島を発ち、いまだ帰還していない。『南方郵便機』、『星の王子さま』などを書いた空の人サン⁼テグジュペリ。彼が空から見たであろう地上を撮影したNHKの番組(2000年)における取材をもとに書かれた本。 山や砂漠が広がる大地に人々が暮らす村、町。景色の雄大さ、自然の厳しさ、そういう中で紡がれた人々の暮らし。 サン⁼テグジュペリは今も空を飛びながら私たちが棲んでいる大地を見ているに違いない、この本はそう思わせてくれるのだった。 2021/11/12
みてみて
2
実際の光景を見たこともないくせに、テグジュペリの文章に酔いしれていた自分をものすごく恥じた。空の旅が身近になったとはいえ、一般人にとって「飛行」は単なる移動手段である。風と天候を読み、大地と対話をし、眼下に広がる世界の営みに思いをはせ、地球の広さを感じる「飛行」に感嘆と敬意を込めて。元になったドキュメンタリー、とても見たいです。2015/03/08
どさんこ
0
随分以前、この本の元になるNHKの番組を観た。そのときの感動が忘れられず、再読した。映像を観たくて、何度もビデオ屋を覗いたり、ネット検索したりしているが、いまだに見つけることができない。2017/01/26
仮ッ子
0
綺麗な航空写真が多数。でもちょっと退屈だった…2009/12/24
ta-san
0
大学1年次ゼミメンバーの中間発表の為の予習。2009/12/06