内容説明
千年の歴史をもつ、キリスト教三大巡礼地の一つを目指す道。そこにいま、世界中から若者が集まっている。800キロを幾度もたどり、彼らの声を聞いた。
目次
パドロン―サンティアゴ伝説
ロンセスバジェス―巡礼の道はここからはじまる
ハカ―レコンキスタと巡礼
ペルドン―現代の巡礼者たち
プエンテ・ラ・レイナ―二本の道の合流地点
ログローニョ―スペインのバル文化
サント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサダ―巡礼は町とホスピタリティを生んだ
ブルゴス―町の入り口
カストロヘリス―時間から取り残された場所
ボアディージャ・デル・カミーノ―アルベルゲに泊まる〔ほか〕
著者等紹介
米山智美[ヨネヤマトモミ]
神奈川県出身。出版社退職後、雑誌のエディター、ライターとして活動。テレビ番組『大使の国のたからもの』構成作家(1996~2000年)
古財秀昭[コザイヒデアキ]
東京都出身。ファッションの撮影を中心に人物・風景など幅広く活動
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ロピケ
5
今年は聖年「サンティアゴの年」にあたるそうだ。この年に聖地巡りをするとご利益も大きいとあって、この夏は巡礼路も人の往来が多かったのでは。BSの『世界街歩き』で偶然見て、興味をもったんだけれど、いわゆる巡礼という人ばかりではなく、学生や若者がスポーツ気分で旅していたり、夏休みのお金の掛らない友達同士の徒歩旅行としていたりで、すごく羨ましい。若いうちにこんな冒険が出来るなんて。米山さんの文章が心に浸み込む。『はてしない物語』のバスチアンにでもなったかのように米山さん達の旅にほんの暫く同行したような感覚が持てた2010/09/15
Rickie
0
スペイン北西部にあるサンティアゴ・デ・コンポステーラという街を目指して歩く。 「サンティアゴへの道」という意味の「カミノ・デ・サンディアゴ(スペイン巡礼)」 ルートは大きく分けて3種類あるのだが、一番人気なのが、スペインとフランスの国境のピレネー山脈を超えるルートだ。 この本には、著者の米山さんが巡礼路を歩いた時の出来事や、巡礼路から見える風景などの写真がまとめられている。 写真は、プロのカメラマンの古財さんという方。 カラーで載っているので、まるで巡礼路を旅している感覚になる。2011/09/04
Mie Shida
0
身近に4,5人この巡礼をした友人がいる(なぜか日本人女性ばかり)。その魅力も知りたくて読んでみたかった。苦行嫌いな私でさえ、いつか機会があればいいかも、と思わせる力はある。2012/08/29
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- 和書
- 手のひらの音符 新潮文庫