レイチェル―レイチェル・カーソン『沈黙の春』の生涯

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  • サイズ B6判/ページ数 797p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784487796335
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0098

内容説明

『センス・オブ・ワンダー』のやわらかな感性と『沈黙の春』の使命感は、どう育まれ、世に実現されたのか。十年にわたる調査をもとに生き生きと描く感動の伝記、決定版。

目次

自然は友だち
ひろがる夢
科学者への決意
海を書こう
作家への一歩
海への回帰
支えられ励まされて
見過ごせない問題
ひとり歩きした私
不思議の国のアリスのように
すべてのものはかかわりあっている
潮の満ち引きのあいだに
人はみな大きな夢を
私にも少し言わせて
レッドクイーン
もし九十歳まで生きられるとしたら
厳粛な債務
雪崩の轟き
モナーク蝶を忘れない

著者等紹介

リア,リンダ[リア,リンダ][Lear,Linda]
ジョージワシントン大学研究教授(Research Professor)。専門は環境史。スミソニアン協会研究協力スタッフ。PBS・TVのドキュメンタリー“The American Experience”(アメリカの体験)というシリーズの一つ“The Silent Spring of Rachel Carson”(レイチェル・カーソンの沈黙の春)の監修を担当。現在、夫と息子とともにメリーランド州在住

上遠恵子[カミトオケイコ]
東京都出身。東京薬科大学卒業。大学研究室勤務。現在、レイチェル・カーソン日本協会(NPO)理事長、エッセイスト。1970年『サイレントスプリングのゆくえ』(同文書院)を共訳した際、レイチェル・カーソンの生き方に触発される。長編記録映画「センス・オブ・ワンダー」(制作=グループ現代)に朗読者として出演
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やいっち

76
レイチェル・カーソンは、感性豊かな人で、早くから物語に親しみ、自然に親しみ、しかも、自然を観察するという形で自然への愛情を示す人だった。文才は早くから周囲に認められ、いずれは文学の道にと期待されていた…本人もそのつもりだった。が、次第に生き物に接すること、観察し分析し資料を集め読み込み、持ち前の感性と表現力で論文に仕立てる方が性分に合っていることに気づく。文学表現より、生物学者としての科学的観察や分析の道を我が道として選んだのである。2005/05/23

やいっち

70
今回は日に20頁から50頁ずつ、レイチェル・カーソンの困難な人生に寄り添うようにゆっくりじっくり読んできた。感想めいたこともしばしば呟いてきた。科学者の目と文学者の心を持つ稀有な存在。彼女の主著は、ストウ夫人の手になる『アンクル・トムの小屋』と共にアメリカにおける時代を画する著作と当時(も今もだが)評価された。2021/02/19

モート

4
「沈黙の春」の時は、徒手空拳で文章力だけを武器に、当時は絶対だった科学という宗教に向けて立ち向かっていたのか。P628)。かなり腹の据わった勇気をもった「勝負師」だったということがわかる。その前には、「われらをめぐる海」で大ベストセラー作家になって地位を確立していた。ダーウィンも地位を確立したかあとに戦略的に「種の起源」を発表した。。。ほかでは経済のやりくりが印象に残る。2020/11/30

五十嵐実

0
沈黙の春で地球の叫びを伝えた科学者 1907年から1964年57歳で亡くなった 1962年沈黙の春が出版された 当時広く使用されていた殺虫剤、除草剤、その他の化学物質が、環境や生き物に、世代を超えて影響を与えることを初めて警告したのだ 人類のもっとも重要な課題と言える環境問題の原点として、この本の著者レイチェル・カーソンは「地球の恩人」とも呼ばれている。 レイチェル・カーソン協会は日本にも支部がある この本の翻訳者上遠恵子は協会の代表理事であった2025/04/25

Hiro

0
だいぶ昔に読んだ。 リンダリアによるレイチェルカーソンの生涯 土がいかに汚れているか警告する数字の羅列の「沈黙の春」より、レイチェルカーソンの生涯の方がよっぽど興味深く自然に触れ合える。 あの「センスオブワンダー」が生まれた、甥を育てた海辺のことや女友達でもありパートナーでもあった人物のことなど。1人の女性の生涯が本当に自然や研究に捧げた生涯だったことが分かる。そこから土壌汚染への警告に耳を傾けるとより入ると思う。 (因みに沈黙の春は課題図書だったなぁ) 甥への取材もあった気がする。2024/01/10

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