出版社内容情報
「子ども」という概念がゆらぎ,子どもたちをめぐるメディアが大きく変化した今,今までの研究を整理し,21世紀へむけてその歴史と現在を問い直す。
内容説明
「児童文学」の認識が様々なかたちでゆらいでいる今、あらためて児童文学の歴史と現在を、新しい視点で問い直す。
目次
第1部 「表現」から読む、日本児童文学(『こがね丸』の可能性―男色文学としての「少年文学」;未明童話の様式論―『赤い蝋燭と人魚』を読み直す ほか)
第2部 「表現史」の断続(「表現史」の断続―「童話」の傍流、「児童文学」の伏流)
第3部 「表現史」の外延(大衆児童文学の新しい風;「少女小説」を読む―吉屋信子『花物語』と〈少女美文〉の水脈 ほか)