出版社内容情報
ナショナリズムと社会主義の嵐が吹き荒れる時代に,ハプスブルク帝国「最後」の皇帝として,忍び寄る帝国の崩壊と相次ぐ家族の死に耐えて生きた悲劇の生涯を描く初の伝記。
内容説明
帝国の崩壊と家族の解体を生きなければならなかった「最後の皇帝」。
目次
第1部 若き皇帝(三月革命;絶対主義への回帰;バイエルン公女との結婚;クリミア戦争 ほか)
第2部 オーストリア=ハンガリー帝国(「アウスグライヒ(和協)」の成立
アウスグライヒ以後
普仏戦争のかたわらで
ウィーン万国博覧会 ほか)
第3部 ふたつの訃報(ドイツ、イタリアとの三国同盟;三帝会談(一八八四~八五年)
カタリーナ・シュラット
マイヤーリング ほか)
第4部 晩年のフランツ・ヨーゼフ(フランツ・フェルディナントの結婚問題;帝都ウィーンの繁栄;普通選挙法;ボスニア・ヘルツェゴヴィナの併合 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
俊
18
中世に生まれていれば名君と讃えられただろう。保守的で仕事熱心な皇帝だ。皇后エリザベートとの関係は少し変わっていたが、お互い愛し合っていたようだ。2015/12/31
nekozuki
6
非常に謹厳実直な皇帝であったことが伝わってくる人生だが、どの年代にもまして民族意識が高まり、国民が権利を声高に主張する19世紀にあっては彼の「保守的な思想」はあまり良い結果を残さなかったように見える。2016/12/25
牛乳
1
図書館で借りた。 フランツがとても好きになる。シシィとの結婚生活、辛かっただろうけど幸せでもあったんだろうなと感じて泣けてきちゃう。 手元に持っておきたい本。2025/10/30
ゆきまさくん
0
かつてはオーストリアを中心にイギリスを除くほとんどの国を席捲していたハプスブルク家。厳密にはこの家の最後の皇帝は、フランツ・ヨーゼフの甥の子であるカール一世だが、68年間もの間、斜陽となった老大国の王位に君臨していたフランツ・ヨーゼフが事実上の最後の皇帝と言っても過言ではない。第一次世界大戦のきっかけとなったサラエボ事件の当事者は彼の甥である皇太子のフェルディナントだった。帝国の斜陽化を背景としながら、その斜陽を体現したのが彼であり、一方で爛熟した文化が花開いた「世紀末ウィーン」の姿を彷彿させてくれる。 2016/12/23
富士さん
0
はるか前に読んで本棚の肥やしになっていたのをなんとなく再読。類書を読んでから読み直すと以前のイメージ以上に濃い内容でビックリしました。外交や、個人的に一番興味のある内政にもかなり詳しく触れられており、墺洪帝国の入門としても本書以上のものはなかなかないのではないのかと思います。K.メッテルニヒの影を引きずった治世のはじめから、なし崩し的に進んでいくアウスグラヒは皇帝の私生活とリンクして、誰かが完全に尊厳を認められる事を欲すれば、誰かの尊厳が犯されねばならないという摂理を示しているように思えてなりません。2015/02/16
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