出版社内容情報
世界各地域に架空のモデル都市を設定。地域と時代の特徴を凝縮し,「鳥の眼」で描いた精密なイラストで,十数世紀に及ぶ生きた都市の歴史を実感させる。世界10か国で翻訳。
内容説明
本シリーズは、世界の各地方に架空の町を想定し、その誕生から発展、盛衰、環境の変化、そして現代にいたるまでの姿を精密なイラストと、具体的な解説で解き明かすものである。
目次
1 ジャガーの唸り声(紀元前10世紀)
2 ジャングルの中の神殿(紀元前3世紀)
3 天にむかうピラミッド(4世紀)
4 川添いの帝国(7世紀)
5 華麗なるマヤの都(9世紀後半)
6 都をのみこむジャングル(14世紀)
7 ジャングルの侵入者(17世紀中葉)
8 植民都市の誕生(18世紀初頭)
9 教会、修道院、宮殿(18世紀中葉)
10 啓蒙思想の影響(19世紀初頭)
11 危機と激動の時代(19世紀中葉)
12 企業による新植民地主義(20世紀初頭)
13 めざましい発展(20世紀中葉)
14 無制限の膨張、不確実な未来(20世紀後半)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サアベドラ
3
「図説都市の歴史」その3。第3巻はユカタン半島のジャングルに囲まれた都市。紀元前3世紀から紀元後10世紀までマヤ文明が栄えて最盛期にはピラミッド型の神殿が乱立するが、その後突然文明が崩壊し都市の大部分がジャングルに飲み込まれる。それから17世紀にスペイン人が到来し、植民都市として再スタート。19世紀には宗主国から独立を達成するが、植民地時代の商品作物に依存した経済を抜け出せぬまま今度は多国籍企業の巨大資本がのしかかってくる。たしかに中米はこんな感じのイメージがあるけど、こうやって見ると切ない。2012/09/13
hr
0
何度読んでも面白い。2018/12/22