内容説明
本書は、企業戦略論に新しい視角(パースペクティブ)を提供しようとしたものである。本書における著者のアイデアは、基本的にはシンプルなものであり、市場における企業行動を典型的な戦闘行為とみて、軍事戦略とのアナロジーで徹底してそれを見直してみようというものである。
目次
1. ビジネス・ウォーゲーム―戦争とは、基本的には意思の衝突である
2. 戦略―ある方針を成し遂げるために軍事的手段を配分し適用する技術である
3. 抑止―戦わずして敵に勝つことが、最高の技術である
4. 攻撃―戦争では、攻撃を決意した人々の上に勝利がもたらされる
5. 防衛―防衛は戦争のいっそう有利な形式である
6. 同盟(提携)―同盟は愛からではなく、不安から結ばれる
7. 戦闘支援―軍隊が壊滅するのは、十中八九補給線が切断されるからである
8. 戦いの現実―企業や軍隊は、過去何度も試みられ実証されてきた、いくつかの非常に単純な基本ルールを見落したために失敗する