出版社内容情報
街や社会では変わり者といわれても、自分にふさわしい仕事や退屈しない生き方をまんまと手に入れた49名のトゥルー・ストーリー。会社人間サヨウナラ。望み通りに生きるためのバイブルです。
内容説明
必ずドロップアウトの衝動はおとずれる。子供のときか、学校に通うときか、ビジネスマンになってからか、地位や富を得てからか、一度はおとずれる。その衝動に身をまかせ望み通りの人生を送ることになった49人の男たちの、これは勇気、冒険、創造、自由、誇り、遊びについてのトゥルー・ストーリーである。20代から70代と、’60年代から’90年代と世代も時代も国境も越えて、そのスピリットは不滅だ。
目次
俺は自分の好きなものしか作れない
過去のことでしたで終わっちゃいない
若くても金がなくてもプライドを持って生きていく
人に先んじ、とにかくトコトンやっちゃう
ダメでもともと、いつもそう思ってやってる
いつも流行から外れたことをやってきた
仕事で悩むなんてバカバカしい
死んで当り前って覚悟してた
思いついたら、突っ走り
10人に5人がとれるような栄光なんていらない〔ほか〕
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- 評価
YA出版会の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
78
1995年刊割と古い本だった。えらいひと=凄い人褒めるべき人かなぁと最初思って手に取ったけど意外に、えらいひと=地位の高い人だった。オーナーとか会社の代表とか業界人が、いかにロックで破天荒な人生を送ってきたかの紹介。共通するのは、出世や名声を望んだのではなく、常に自由と生きがいを求めて行動していること。ドロップアウトとは逃避や失踪ではなく、自由を求めて行動する事だという。▽成功者の成功談なので自己啓発本にはならんけど、昔の人の方が行動的で前向きだなと感じた。無茶やっても何とかなるだなと。現代だとどうだろう2022/04/20
踊る猫
27
当たり前だけど、どんな世界の「プロ/エキスパート」も最初は「シロート」だった。この本に登場する人たち(森永自身も含む)はみんな、そういう「素人」の精神を捨てずに第一線の「プロ」であり続けている人たちなのだろうと思った。流石に今の目で読めば「こいつ、結局口だけのヤツだったな」という人も居るし、女性がひとりも居ないのはもっと致命的。だが、私もまた勘違いした「素人」であり続け、ローリング・ストーンさながらゴロゴロ転がり続けていたいと思っているので、開放感を感じた。ライヴ感が良いね。こんな時代でも読める自己啓発書2020/01/15
阿部義彦
21
凄い熱量!80年末に週刊プレイボーイに連載されたのをまとめたものです。金儲けなど二の次三の次、やりたいことで生きた達人たちのドキュメントノベルです。音楽なら、チャー、ミュート・ビート、S-KEN、ランキン・タクシーといった面々といえばわかる人には分かるかな?彼らには初めから企画のような、枠組みなど無いのです。全ては自由そして、そこからしか人生の楽しみは生まれない。出版、アート、小売、映像、冒険家達の履歴書。良かったです。人生のバイブル。2019/09/15
nobody
14
あまりにも突き抜けると批判する気も失せ苦笑いを浮かべるしかない。批判は僻みとしか看做されない。スクウェアにすら羨望する身たる私には遠い遠い世界。私という人間の特徴は何を見てもまず恒常的経済基盤に不安を抱くこと。加えて父に刷り込まれた悲観主義。飛躍はできない。岸田秀は「義務教育とは何も悪いことをしてないのに懲役9年」と言っていたが、『誰も知らない』で柳楽優弥は「学校に行かせてくれ」と懇願していた。みんながスクウェアの生活をしていれば“自ずと”それを望むようになる。だが本当にヒップはスクウェアを超克し得るか?2018/07/27
有坂汀
7
この本は、僕がなし崩しに社会人になってから読んでいた本の一つです。ここに掲載されている人たちは、みんな個性的で、読んでいた当時は「よし、俺もなんか出来んじゃねーか!!」という根拠もない自信を持ってはその後の人生でいろいろな壁にぶつかって…。今回改めて読んでいて再発見したことはあのテリー伊藤氏も本書に登場しており、伊藤氏の年齢が38歳であったこと。刊行されたのが1995年であり、「阪神・淡路大震災」や「オウム真理教事件」など、世の中が世紀末へと向かっていく時代の中で生み出された一冊であることを認識しました。2025/04/13