出版社内容情報
源氏研究で著名な著者が,源氏との出会いや登場人物の心理の新しい読みとり,源氏物語絵巻のことなど様々な想いを,秋野画伯の流麗な絵画とともに構成したカラーエッセイ集。
内容説明
どこから近づいても、どこを切りとっても、そこにはいつも匂いやかな彩りがあり、立ちのぼる香気がある。それが『源氏物語』である。いま、この魅力にみちた『源氏物語』の中を漂游しながら、花や色彩についての思いを描き出した。
目次
花がたみ
紫
紫苑
藤の花の香
黒髪
あじさいと『少年源氏物語』
もののけ
雛あそび
花びらの影
萩の露
空蝉の薄衣
竹のそよめき
紅花
菊のかざし
み堂の雪
朝顔
浮舟の墓