出版社内容情報
、「激動の時代」を生きた天皇の御事蹟、そしてそれにまつわる日本の政治、社会、文化などを余すところなく記述。
内容説明
日本万国博覧会(大阪万博)が開催され、アポロ宇宙船が月面着陸した1970年代初頭。70代を迎えられた昭和天皇は、欧州七ヵ国を訪問される。昭和47年5月には悲願であった沖縄返還が実現した。よど号事件、浅間山荘事件、日中共同声明の発表など、刻々と変化する時代、昭和天皇の御在位日数は明治天皇を超え、一万七千日に達した。
目次
巻四十九(承前)昭和四十五年
巻五十(昭和四十六年)
巻五十一(昭和四十七年)
巻五十二(昭和四十八年)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
24
『昭和天皇実録』第十五は、昭和45年から48年までの記録。昭和45年は大阪で万博が開かれた年。開会式に出席するだけではなく、閉会までの間に5回以上も会場に足を運んでいたとは驚き。ほとんどのパビリオンを回ったんじゃないかと思われるくらいに各国の施設を精力的に訪れている。この年で大きな出来事と言えば、三島由紀夫の割腹自殺があるが、翌日に侍従長とその話題になったと記されているものの、天皇が何を話したかはまったく書かれていない。気になる。(つづく)2018/05/13
しびぞう
0
昭和45〜48年。46年秋の欧州外遊の記述が面白い。仏のトゥール・ジャルダンでは捌いた鴨の数を記録していて、昭和天皇が皇太子時代に訪れた時と天皇になってから訪れたときの鴨の数が披露されていた。2017/12/08