出版社内容情報
昭和30年から昭和34年まで。好景気、国際連合加盟、皇太子御成婚。発展著しい時代の天皇の御足跡を記す。『昭和天皇実録』は、宮内庁において平成2年より24年の歳月をかけ編修され、平成26年8月、本文60巻が天皇皇后両陛下に奉呈されました。
明治34年の御誕生から昭和64年の崩御に至るまでの89年間、「激動の時代」を生きた天皇の御事蹟、そしてそれにまつわる日本の政治、社会、文化などを余すところなく記述。
そこにはこれまで知られていなかった昭和天皇の生きた御姿とその時代が、生き生きと記されています。
・『昭和天皇実録 第十二』(昭和三十年?昭和三十四年)の内容
「もはや戦後ではない」といわれたこの時代、
国際連合への加盟が承認され、東京オリンピックの開催も決定。
昭和三十四年には、皇太子の御成婚もあり、日本中が祝賀の空気につつまれた。
日本各地への行幸をはじめとする多忙な御公務。
そして生物学の御研究として、葉山での海洋生物御採集、那須や皇居での野外観察をされる日々を記す。
宮内庁[クナイチョウ]
内容説明
「もはや戦後ではない」といわれたこの時代、国際連合への加盟が承認され、東京オリンピックの開催も決定。昭和三十四年には、皇太子の御成婚もあり、日本中が祝賀の空気につつまれた。日本各地への行幸をはじめとする多忙な御公務。そして生物学の御研究として、葉山での海洋生物御採集、那須や皇居での野外観察をされる日々を記す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
22
『昭和天皇実録』第十二は、昭和三十年から三十四年までの記録。最大の出来事は、三十四年四月の皇太子御成婚だろう。それに先立つ前年十一月、婚約決定に際し、昭和天皇は次の歌を詠む。「けふのこの喜びにつけ皇太子(ひのみこ)につかえし医師(くすし)のいさをを思ふ」他にも、国際連合加盟など歴史的出来事がいくつかあるが、『実録』の醍醐味は、そういった歴史書に記載されている以外の、瑣末な事柄を知ることにもある。(つづく)2017/11/10
しびぞう
3
昭和30年〜35年。今上陛下ご成婚の記述あり。2017/06/27
もくもく
3
昭和30~34年 皇太子様(今上天皇陛下)のご成婚までのエピソードを拾い読み、昭和33年夏の「テニスコートの恋」のころや、その秋の皇族会議の顛末、そして翌34年4月のご婚儀まで…。結婚とは誰にとっても、どこの家にとっても、人生の一大イベントですけど、ホントに大変だったみたいですね。平民が皇室へ嫁ぐことへの異論や反発は、きっとこの「実録」に記録されたもの以上だったろうし、決まれば決まったで、国家の一大イベントとして粛々と事をすすめ、各国元首からのお祝いへの返礼まで、細々とした問題が山積していたのでしょう…。2017/06/14
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