出版社内容情報
昭和25年から昭和29年まで。平和と文化国家の建設を願う昭和天皇の御言葉を掲載。昭和天皇50代前半の御足跡を記す。『昭和天皇実録』は、宮内庁において平成2年より24年の歳月をかけ編修され、平成26年8月、本文60巻が天皇皇后両陛下に奉呈されました。
明治34年の御誕生から昭和64年の崩御に至るまでの89年間、「激動の時代」を生きた天皇の御事蹟、そしてそれにまつわる日本の政治、社会、文化などを余すところなく記述。
そこにはこれまで知られていなかった昭和天皇の生きた御姿とその時代が、生き生きと記されています。
・『昭和天皇実録 第十一』(昭和二十五年?昭和二十九年)の内容
東西冷戦が本格化するなかでの朝鮮戦争勃発。
マッカーサーの突然の解任。
サンフランシスコ平和条約が締結され、日本は国際社会に復帰する。
日米安全保障条約も結ばれ、その後、防衛庁、自衛隊が発足する。
戦後巡幸は、四国、京都・滋賀・奈良・三重と巡り、北海道におよぶ。
平和と文化国家の建設を願う、昭和天皇50代前半の御足跡を記す。
宮内庁[クナイチョウ]
内容説明
東西冷戦が本格化するなかでの朝鮮戦争勃発。マッカーサーの突然の解任。サンフランシスコ平和条約が締結され、日本は国際社会に復帰する。日米安全保障条約も結ばれ、その後、防衛庁、自衛隊が発足する。戦後巡幸は、四国、京都・滋賀・奈良・三重と巡り、北海道におよぶ。平和と文化国家の建設を願う、昭和天皇50代前半の足跡を記す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
21
『昭和天皇実録』第十一には、昭和25年から29年の記録が綴られている。全国巡行のハードなスケジュールに圧倒されるが、この時期の最大の出来事はサンフランシスコ条約による日本の主権の承認だろう。平和条約発効の日の、裕仁による歌。「わが庭にあそぶ鳩見て思ふかなひらぎの世のかくあれかしと」また、裕仁にとっては、マッカーサー解任も大きな出来事だったに違いない。電撃解任の一報から五日後には、マッカーサーは帰国の途に就く。(つづく)2017/09/24
もくもく
2
昭和25~29年 全国巡行、朝鮮戦争勃発、マッカーサー解任、サンフランシスコ平和条約締結など、 戦後になって一番大きく変わったこと…毎週のように天皇陛下に拝謁した人々の名前や肩書が記録されているのですが、ざ~っと眺めていても、戦前は軍人や国の政治家のトップばかりだったものが、戦後は政治家でも知事・市長クラスだったり、職能団体や市民の代表らしき肩書の方だったりっていうのが、一番大きいかもしれません。2017/06/14
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