出版社内容情報
よく使われる慣用句・故事ことわざ・四字熟語から項目を厳選し,約4930項目を収録。解説・用例・出典等を付す。
『慣用句の辞典』『故事ことわざの辞典』『四字熟語の辞典』(以上,あすとろ出版刊)に掲載された約7000項目から,主要な成句を厳選した,言いたい・使いたい表現がすぐに見つかる辞典。
項目については,五十音順ではなく,テーマから引ける新たな構成に組み直しました。
まず,<感情><行動><様子><社会・生活>など大枠(全9章)をつくり,例えば<感情>では,「愛する・恋する」「あきらめる・失望」「あきれる」「あなどる・軽蔑する」……といったカテゴリーに細分しました。
その「愛する・恋する」では,「秋風が立つ」「一押し二金三男」「気がある」「虫が付く」といった成句が五十音順に配列されています。
(これら個々の成句は巻末の五十音順総合索引からも引けます)
主要な成句(見出しとなっている項目)には平易な解説を付し,実際に日常会話や文章を書く際にどのように使うか具体的な【用例】を入れました。
また故事ことわざや四字熟語では,その成句が生まれた由来・故事などを解説する【参考】や【出典】を付しました。
さらに,見出しの成句と似たような意味や関連した成句を示す【類句】,その成句と反対の意味を示す,または対(ペア)を成す【対句】,さらにほぼ同じ意味を示す【同義語】,誤字・誤記や意味の間違った解釈などの具体例を【誤り】,使用する漢字や「てにをは」が少し異なる【別表記】として示しています。
以下はその具体例です。
弘法にも筆の誤り →【類句】猿も木から落ちる
浅学非才 →【対句】博覧強記
学問に王道なし →【同義語】学問に近道なし
外交辞令 →【誤り】外交辞礼
流れに棹差す →【誤り】時流に逆らう意味に用いるのは誤り
袖触れ合うも多生の縁 →【別表記】多生は他生とも書く
また,例えば「口にする」には,「言葉にする,話題にする」という意味と,「食べる,飲む」という意味がありますが,こうした同一成句で別の意味をもつものは,それぞれのカテゴリーに配置されています。
この場合,2章「行動」の<言う・話す>の「口にする」を引くと,解説文の後に,→(6)<食事・食べ物>と示されているので,この成句は6章「社会・生活」の<食事・食べ物>にも別の意味を示すものが紹介されていることがわかります。
内容説明
慣用句・故事ことわざ・四字熟語の主要成句=約四九三〇項目(見出い成句+関連成句)を収録。使いたい表現がすぐに見つかる、ふだん使う表現の意味や由来がわかる、手紙やスピーチで一工夫できる…。日本語の豊かさを知り、言葉を自由に使いさばくための実用的な成句辞典。
目次
個人の感情・行動・状態(感情;行動;様子;性格・態度;学問・才能)
社会・生活と人間関係、自然(社会・生活;人間関係・評価;言葉;自然・時)