内容説明
ベルリン陥落を生還し、敗戦日本から立ち上がる人々にスポーツの光をもたらすために世界を駆けた日々。1964年東京五輪選手団長になった男のオリンピックの理想を求めた生涯に迫る。
目次
序章 ケンキチ
第1章 八咫烏
第2章 跳ぶ哲学者
第3章 復興
第4章 招致へ
第5章 東京オリンピック
第6章 宴のあと
終章 平和運動
著者等紹介
岡邦行[オカクニユキ]
1949年、福島県南相馬市生まれ。ルポライター。法政大学社会学部卒業。出版社勤務を経てフリーに。1999年『野球に憑かれた男』(報知新聞社)で、第3回報知ドキュメント大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おかむら
34
大島鎌吉? 誰だ?ということで読んでみた。明治41年生まれ、戦前のロス五輪の三段跳びの銅メダリスト。その後毎日新聞社のドイツ特派員としてベルリン陥落まで5年間取材。戦後はスポーツ振興に貢献、東京五輪の選手団長に。すごい人なのにあまり知られてないのは、地位や名誉にしがみつかない反骨の人だからか? 最近のニュースに出てくるスポーツ指導者(内田とか栄とか)の人間性に辟易してたので、こういうスポーツ人の評伝は胸のすく思い。クドカンの大河に出るかな?2018/06/01
takao
0
へー。2017/07/16
Joe-jo
0
元々は陸上競技の選手、従軍記者で、五輪招致等にも深く関わっていたことを初めて知った。様々な場面を見てきたからこそ、日頃のスポーツの重要性を唱えていたのだと思う。 日本では勝利追求型を刷り込まれ、他人の「個人・チームの成長」を第一とする取り組みにも「甘い・生ぬるい」といった反応をしがちな気がする。アウトドアやゲームと同じレジャーであり、メデイア・大衆受けするトップ・プロスポーツも極一部であると思った。 自然は一番優れた教科書、科学的トレーニング=早い話が頭を使った合理的な練習、という部分はすんなり納得。2019/10/03
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