内容説明
2011年3月11日午後2時46分、地震発生―。東北で生まれ育ち、歩き続けてきた著者が、ふるさとの救援に駆けつけてから10ヵ月間に体験した出会いと別れ。元ラガーマンや捕鯨船員、泣き虫和尚、地域出版社「荒蝦夷」の人々…。大震災発生から1年を迎える東北の真の姿を描く、渾身の人間ドキュメント。
目次
1 荒蝦夷の三・一一(十四時四十六分;七十二時間;被災翌日 ほか)
2 忘れられない光景のなかで(東北人の我慢強さって何?;申しわけない気持ち;尾浦へ ほか)
3 激しい雨(泣き虫和尚;被災地の隣で;尾浦、再び ほか)
著者等紹介
山川徹[ヤマカワトオル]
1977年山形県生まれ。ルポライター。東北学院大学法学部卒業後、國學院大學二部文学部に編入学。在学中より『別冊東北学』(作品社)の編集に携わる。2007、08年には北西太平洋の調査捕鯨に同行した。地方の地域社会や捕鯨文化のほか、幅広いテーマで取材を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
100名山
0
著者の特徴は同じ被災地に複数回訪れ、同じ人々と幾度となく接触することです。 避難所に通ううちに打ち解けてくれた吉田さん。 取材や支援ではなく、ただ遊びに行く感覚になり 吉田さんが不在でも他の被災者が温かく迎えてくれる。 いよいよ吉田さんの仮設住宅への引っ越しが決まり、お手伝いを約束する。 そんな関係に充足感を覚えていた著者に引っ越しの当日に 吉田さんから引っ越しの手伝いの申し出を拒否される。 被災者の皮相的な心理と深層の心理を十分理解していたはずの 筆者の狼狽えは沁みます。 2012/05/20
紅独歩
0
山形出身のルポライターである著者による、日記形式の東日本大震災の記録。3.11からその年の12.11まで。全体の半分を占める一か月間は、生々しい恐怖と混乱と悲しみの記録だ。二か月ほどたつと、そこに苛立ちと違和感が加わっていく。被災地と非被災地との意識のズレが大きくなって、「復興」「風化」という言葉に怒りをぶつける。そして、エピローグとあとがきで、初めて著者の持つ東北の「負」のイメージが語られる。非常に書きづらかっただろうと思う。しかし、この十数頁がある事によって、この本の価値は高くなった。読むべし。2012/11/24
うめこ
0
人ごとだとは思えない。2012/07/08




