内容説明
日本を映し出すデンマークという鏡。新たな視点から日本の教育・働き方改革・高齢化社会のあり方に一石を投じ、日本の将来モデルを示唆する。
目次
第1章 自立した「個人」の確立をめざして(デンマークの教育)(自尊心を育む;学科よりもソーシャル・スキル;自己実現のための学習;自立した「おとな」を育てる)
第2章 開かれた労働市場―デンマークの労働事情(教育と労働市場の接点;開かれた労働市場)
第3章 高度福祉社会の成立と課題(社会福祉の発展と歴史;デンマークの高齢者福祉;デンマークの高齢者福祉の抱える課題と将来展望)
第4章 国民の総意としての環境・エネルギー政策(野心的な環境・エネルギー計画;デンマークの環境エネルギー政策を支えるバックボーン;新しい「社会契約」を支える市場参加者たち;エネルギーシステムの相違(デンマークから何を学ぶか))
第5章 デンマーク人のメンタリティー(ヴァイキングの精神と国際性;敗北の歴史;小国意識;ナチス占領時代―協力か抵抗か)
著者等紹介
佐野利男[サノトシオ]
1952年千葉県銚子市生。東京大学法学部卒業、米国スワスモア大学留学。77年外務省入省以降主にエネルギー、経済協力、軍縮など機能局を歩み、フランス、インドネシア、アメリカ(ニューヨーク)、スイス(ジュネーブ)、サウジアラビア、デンマークに赴任。大臣官房総括抜審議官、軍縮不拡散・科学部長、駐デンマーク特命全権大使、ジュネーブ軍縮会議日本政府代表部特命全権大使を歴任し、2017年2月退官(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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