出版社内容情報
物理学を人生ではじめて本格的に学ぼうとする人にむけ、難しい法則や定理、公式を暗記することなく、具体的な事象を例に解明する。総ルビによる小学生のための物理入門、大人のための再入門の書。初等幾何学から始め、重力加速度の測定から天体の軌道計算、ロボット工学の最新の成果まで独自の装置を用いて解説。物理の基本である力について多角的に論じた。
本文読了後に読むとよく分かる前書
第一部:図形の科学
第二部:重力の理論
第三部:力の理論と応用
先に読みたかった後書
引用に関する謝辞
索引
吉田 武[ヨシダ タケシ]
吉田 武
京都大学工学博士(数理工学専攻)
数学・物理学の独習書を独自の視点から書き続けている。
内容説明
物理を学んで「リアル(現実)」を掴め!読みたいと思った“今”が適齢期。小学生から読める本格的入門書、第二弾!
目次
第1部 図形の科学(「矛盾」からはじめよう;物理学の本質;定木と定規 ほか)
第2部 重力の理論(「言葉」からはじめよう;四つの相互作用;比較する言葉 ほか)
第3部 力の理解と応用(「原子」からはじめよう;原子の仕組;原子の働き ほか)
著者等紹介
吉田武[ヨシダタケシ]
京都大学工学博士(数理工学専攻)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nbhd
17
300ページくらいで挫折したのだが、「三角関数」の目指すところを知ったのだった。…波あるじゃないですか、波。にょろにょろっと波打ってるやつ。あの波を座標グラフで表現するために必要なのが、サイン、コサインなんですって。y=sin xとかってあらわすらしいんですけど。「光」とか「音」って、よく波だっていうじゃないですか、だからそれを便利に計算したりするのに、サイン、コサインのグラフが必要らしいっすよ。それは1次関数でも2次関数でも、できないらしくって(中学生みたいに、日々、驚異的な進歩をしている実感!)。2021/04/17
roughfractus02
5
図書館の児童書コーナーにある本書は、大人が子どもになるエクササイズを物理数学によって仕掛ける。子どもに戻るのではなく子供になるためには上達でなく熱中を、「できる」でなく「わかる」を、「わかる」の中でも「覚える」より「考える」を、そして「考える」の中でも「頭で思う」より「手や体を動かす」を優先させる諸段階を、物理の各テーマで体験させる。計算は記号でなく図形で代行し、相似・合同は折り紙で、三角形は公園を自転車で走ることで、「わかる」ことを「読む」ことに留めている大人の習慣を壊す。後半の振子現象の説明が白眉だ。2019/08/27
ぺあの
5
流石、吉田武先生。わかり易くかつ飽きさせない構成。しかし、いかんせん分厚い。という事で、一旦166頁で中断 →再開しようやく完了。後半は矢張り吉田先生!振り子の運動の説明だった。調和振動子は奥が深い。また、加速度が位置のマイナスの式(a=-x)からsinのグラフを描画するところは見事。でも、全般的には難解だった。物理学4シリーズも完読せねば!2019/05/30
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