内容説明
生命のつながりに感謝。日本独自の動物観や生命観を映しだす供養碑にまつわる37のものがたり。
目次
1部 祀られた魚と供養の多様性(サメ―サメとジンベイザメ;マグロ―マグロの大漁に沸き、被爆マグロに泣く;サケ―サケ漁とサケの人工ふ化;ブリ―ブリの群れによせる想い;ニジマス―アメリカ産まれの魚と供養 ほか)
2部 碑と時代性(中世以前―ナマズを祀る;中世―行基伝説とコイの霊験;中世―宇治川の十三重石塔と殺生禁断;中世―海から出現する神仏たち;近世―いさな獲る浜のにぎわいの証言者 ほか)
著者等紹介
田口理恵[タグチリエ]
博士(学術)。文化人類学。お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士後期課程修了。国立民族学博物館・地域研究企画交流センターCOE研究員の後、東京大学東洋文化研究所、総合地球環境学研究所での研究を経て、2005年より現職。現在、東海大学海洋学部海洋文明学科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とまる
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人の墓は、そこに眠る人間への「どんな気持ちから」作られたか。きっと安らかな眠りを祈るだけではない。 人の墓は、死者の多い時代ほど多いのか。きっと数を決めるのは死者の数でなく時代背景。 それと同じに(寧ろ、相手が明確に意思表示できないモノだからなおさら)動植物や道具の供養塔は人間をシッカリ映す。 「こんな供養塔もあるのか!」とビックリしながら、人と魚たちのかかわりを巡る一冊。2014/07/24
はちゑ
0
全国にある魚の供養碑に関する様々な方のレポート?をまとめた供養碑アンソロジーみたいなもの。江戸時代から今に至るまで、これほど多くの種と目的で碑が建てられていたとは知らなかったので、大変興味深かったです。これを持って全国を歩いたら楽しそうかも。2022/11/18
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