内容説明
黒潮と日本の魚類相。黒潮が南から北へベルトコンベヤーのように魚類を運搬すると同時に、魚類の分布を分断する障壁にもなっているという仮説を探る。
目次
第1部 黒潮流域の魚類相(黒潮と魚たち;黒潮が育む鹿児島県の魚類多様性;黒潮と高知県の浅海魚類相)
第2部 ベルトコンベヤーと障壁(黒潮による分断と移送―トウゴロウイワシ類と黒潮;アカハタにおける進化の歴史的変遷;東アジアにおけるキチヌの外部形態と遺伝的集団構造;黒潮が運ぶボウズハゼ―熱帯淡水性魚類の両側回遊)
第3部 黒潮と魚類の種分化(黒潮沿岸と内湾の「ペア種」とその歴史;マンボウ研究最前線―分類と生態、そして生物地理;もっとも幼形進化的な魚類―シラスウオ類の隠された多様性)
著者等紹介
松浦啓一[マツウラケイイチ]
北海道大学大学院水産学研究科博士課程修了。水産学博士。国立科学博物館動物研究部、研究調整役・部長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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