目次
第1部 大衆ジャーナリズムの創造力と新聞小説(なぜ、今、新聞小説なのか?;近代ジャーナリズムの成立史に見る基本原則;ニュースと物語のあいだ;英国における「読み物」としての新聞の登場と発展;「読み物」としての新聞の魅力とは)
第2部 黒岩涙香―ジャーナリスト、小説家、そして『萬朝報』(誘惑する『萬朝報』―一期一会の美学;ぞくぞくと涙香訳に夜が更ける;「探偵小説」への葛藤;婦人の意識覚醒へ;暴露報道;筆の魔術師・黒岩涙香)
エピローグ(作家として、新聞に小説を書く魅力;新聞にとって新聞小説とは)
著者等紹介
飯塚浩一[イイズカコウイチ]
東海大学文学部広報メディア学科教授
堀啓子[ホリケイコ]
東海大学文学部文芸創作学科准教授
辻原登[ツジハラノボル]
小説家、東海大学文学部文芸創作学科特任教授
尾崎真理子[オザキマリコ]
読売新聞東京本社編集局文化部次長
山城むつみ[ヤマシロムツミ]
文芸批評家、東海大学文学部文芸創作学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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rbyawa
2
j095、黒岩涙香や尾崎紅葉、特にバーサ・クレイそれぞれの人物の情報としては全く疑ってはいないものの他の同時代の情報がどうも全体的に酷い…としか。最初はなんのことかわからなくなったものの「当時最高の文芸は小説」という前提に基づいて他の事情が配置され直してるんですねこれ…(大新聞に載ってるのは漢詩の時代、この本の取り扱いの明治20年代だとあと10年くらいそんな感じ)。結果、個別の話は大変面白いものの差し挟まられるトリビアに怯える嵌めになる特別な読書体験になりました…、探偵小説退治の解釈って定まらないよなぁ。2019/08/24
shu
1
事実上の涙香エンタメ小本(+新聞小説の概要小記事)。さくさく読める。2017/12/13