内容説明
水族館に学ぶ、生きた水生生物学。サンゴ、タガメ、カニから、マグロ、ジンベエザメまで、バラエティーに富んだ研究と学びの場。水族館における研究の歴史や研究テーマ、研究の進め方などについて論述した概論、「集める」仕事の舞台となるフィールドと関連した研究、「飼う・見せる」仕事が行われている水族館内での研究、これらの仕事の成果を基にして水族館の外で行われた研究の4部に分けて紹介。
目次
第1部 水族館の研究(水族館の発展と研究;水族館との共同研究―魅力、実績、注意点 ほか)
第2部 水族館のフィールド研究(深海化学合成生態系生物の飼育研究;高知県以布利(いぶり)の魚を調べる ほか)
第3部 水族館の館内研究(八放サンゴ類の分類学と標本管理;カニ類幼生研究の実際―スベスベマンジュウガニとアカマンジュウガニの個体発生を例に ほか)
第4部 水族館から再び外へ!(ジンベエザメはどこへ行く?―衛星発信機による巨大魚の回遊ルート調査;海ののんき者、マンボウの謎 ほか)
著者等紹介
猿渡敏郎[サルワタリトシロウ]
1962年生まれ。東海大学海洋学部水産学科水産資源開発課程卒。東京大学大学院農学系研究科博士課程水産学専攻修了、農学博士。国立大学法人東京大学海洋研究所海洋生物資源部門資源生態分野助教。専門は魚類学、水産資源生態学
西源二郎[ニシゲンジロウ]
1943年生まれ。鹿児島大学水産学部卒、博士(農学)。東海大学海洋研究所教授。東海大学海洋科学博物館館長。専門は博物館学(水族館学)、魚類行動生態学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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