内容説明
渓流、田んぼ、砂浜、サンゴ礁、南極海から深海までのあらゆる水辺に生息する雑魚の生態をつづった12章。
目次
第1部 身近な水域での生態(渓流に生きる知恵―イワナとヤマメの共存機構;ヤマメの繁殖生態―渓流のどこで産卵する? ほか)
第2部 海洋での生態(有明海に固有な絶滅危惧種、アリアケシラウオとアリアケヒメシラウオの生態;サンゴ礁の海に暮らす魚たち―多種多様な魚類が共存するしくみ ほか)
第3部 魚の回遊と環境(黒潮を介した大回遊。どこからどこまで行くのだろう?謎の多い「ノレソレ」の生態;サケマスのホッチャレが川とその周囲の生態系で果たしている役割―2005年頃までの文献レビュー ほか)
第4部 魚と環境教育(遡河回遊型ワカサギ個体群の教材化と野外生態研究。高校生とともに歩んだ10年)
著者等紹介
猿渡敏郎[サルワタリトシロウ]
1962年(昭和37年)生まれ。東海大学海洋学部水産学科水産資源開発課程卒。東京大学大学院農学系研究科博士課程水産学専攻修了。農学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Arisaku_0225
12
2006年発行。この本は淡水魚から南極の魚、卵から死んだあとまで地理的にも生活史的にも多様な研究が纏まっていて、魚類の奥深さと多様性を実感させられる良本。内容は論文のプレスリリースのような感じであり、かなり専門的であるが索引や用語解説が書いてあり、それぞれのトピックが硬すぎないのが良い。2023/04/27
Arisaku_0225
0
イワナやヤマメなどの渓流魚からタナゴやドジョウなど田んぼにいる魚、ハダカイワシを初めとする深海魚や南極の魚まで魚類が存在する様々なフィールドでの魚の生活史を詳しく書かれているもの。2020/04/03