内容説明
『絵画・彫刻の発展史を数学で嗜もう(1)』続刊。第1巻と同様に、洋の東西や時代を問わず「文化の発展に果たしてきた数学の役割」を数学者ならではのアプローチで読み解く。さらに、安土桃山時代から江戸時代初期の日本におけるキリスト教宣教師と数学とのかかわり、キリシタン弾圧による数学・絵画の面での「負の遺産」についても述べる。
目次
第1章 ビザンティン美術(ビザンティン美術前、コンスタンチヌス凱旋門(三一五)、テオドシウス一世のオベリスク(三九〇~三九三)、ローマ国立博物館
象牙彫刻に見るビザンティン美術 ほか)
第2章 中国古代の絵画の画法―戦国時代から後漢まで(前四〇三~後二二〇)(戦国時代の画法;前漢の画法 ほか)
第3章 日光東照宮の彫り―「見取図彫り」から「開空間の語り彫り」まで(見取図彫り;小空間の語り彫り ほか)
第4章 高原の紋様と絵画(ルーム・セルジュークのタイル紋様;トルコのミニアチュール ほか)
第5章 切支丹と原論―天正遣欧使節の頃、そして「ユークリド原論」と「数学的遠近法」 十六世紀後期から十八世紀初期まで(一九八〇年代初期の島原半島巡り;二〇〇六年の島原半島巡り ほか)
著者等紹介
横地清[ヨコチキヨシ]
1922年愛知県生まれ。1945年東京文理科大学数学科卒業。北京師範大学客員教授・内蒙古師範大学科学史研究所客員教授・東北師範大学客員教授。和光大学教授・山梨大学教授・東海大学教授・華中科学技術大学客員教授を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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