日本の森林/多様性の生物学シリーズ
森のスケッチ

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  • サイズ A5判/ページ数 236p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784486016373
  • NDC分類 653.27
  • Cコード C3045

内容説明

本書は、日本の森林の樹種構成や多様性の成り立ちを紹介することを全体の目的として書いたものである。古典的な森林動態ではなく、文字通りダイナミックで劇的な変化が森林の維持や樹木の多様性維持にはたす役割をむしろ述べている。また、樹木がそうしたダイナミックな変化や他の生き物たちとの相互作用の中で、いかに多様な生活史を分化させているのかを紹介する。

目次

1章 樹木の多様性はどのように決まるのか(森林の組成を決める要因;日本の地史と植物相 ほか)
2章 森林のダイナミクス(多様性を維持するメカニズムとしての森林ダイナミクス;植生遷移 ほか)
3章 樹木の生活史戦略とその多様性(生活史戦略の考え方;種子のサイズは何を意味するか ほか)
4章 二次林の成り立ち(二次林の成り立ちは多様である;ブナの二次林 ほか)
5章 人間と森林の付き合い方の変貌(最近の森林の変化;ブナ林の変化とその歴史 ほか)

著者等紹介

中静透[ナカシズカトオル]
本名・浅野透。1956年、新潟県生まれ。千葉大学卒。理学博士。森林総合研究所主任研究官、国際農林水産業研究センター主任研究官、京都大学生態学研究センター教授を経て、総合地球環境学研究所教授(現職)。専門は森林生態学、生物多様性科学で、温帯落葉広葉樹林の動態と更新、熱帯林の動態、林冠生物学などを研究
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ISBN vs ASIN vs OPAC

2
一般向け学術書にあるべきなのは、明日使えるトリビアでも、作者の思想や主張でもなく、誠実な科学に基づく、我々はどれだそれについてわかっていないのか、であると思う。後に続いた同シリーズとは比べたくない程の名著。一家に一冊レベル。2014/10/28

とっく~。

1
樹木の生活史や人間との関わりの歴史がよくわかった。人と自然はどうすれば共生できるのか考えさせてくれるいい本だ。2017/08/16

萩緒文葉

0
大学の課題で読み、価値観が大転換した本。植物はただ静かに佇んでいるように見えて、戦略をもって繁栄してきた。ブナ林のマスティングは特に興味深く、本当にドキドキしながら読んだ。もしも戦争や飢饉や疫病などで全人類が滅んだとしても植物たちは大きく変化しないだろうが、その逆を想像すると畏怖の念を抱かずにはいられない。森林との共存を考えたとき、単純に伐採しないという指向で議論するのは不遜すぎる気がした。

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