内容説明
本書は伝統的な結像光学設計のみではなく、様々な照明系、投影系、導光系、デジタル光学系などの今日的な光学系を扱う光学設計者、およびその周辺分野における光学技術者、あるいはこれらの分野の専門家を目指す学生のために書かれた本である。その中では、従来の光学の基礎理論を、照明系、デジタル光学系などの新しい光学設計に、より適合するように導き、解説した。また、こうしたテーマにおけるシミュレーションの手法、照明系などの評価・設計において有益なモンテカルロ法、windowing、BSDFなどのコンピュータを有効に利用するための技法について、そして大域に及ぶ画像情報を扱うための統計的な考え方についても言及している。
目次
第1章 光線
第2章 測光
第3章 波面収差
第4章 OTFと画像評価
第5章 照明系シミュレーション技術
付録(マクスウェルの方程式と波動方程式;正弦波動における進行方向と位相速度について;ヘルムホルツの方程式からアイコナール方程式の導出;光線に関わるベクトル解析的表現;光線方程式の導出;フェルマーの原理と変分法;境界面におけるEとHの接線成分の連続性について)
著者等紹介
牛山善太[ウシヤマゼンタ]
1957年生まれ。1981年東京理科大学理学部第一部物理学科卒業。現在、株式会社タイコ代表取締役
草川徹[クサカワトオル]
1943年生まれ。1966年早稲田大学理工学部応用物理学科卒業。1971年早稲田大学大学院博士課程修了。1972年早稲田大学より「光学系の最適化に関する研究」により博士号を取得(理学博士)。現在、東海大学工学部応用理学科光工学専攻教授
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