クモ学―摩訶不思議な八本足の世界

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  • サイズ A5判/ページ数 224p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784486015895
  • NDC分類 485.7
  • Cコード C1045

出版社内容情報

「クモは昆虫ではない」と教科書には書いてある。ではいったいどのような虫なのか、をテーマにして、よく知っているようで、知られていないその正体をあばく。

目次

クモの生理学(クモの息づかい;織姫の履歴書)
クモの生態学(クモの一生;クモの日常と非日常)
クモの形態学+生物地理学(摩訶不思議な八本足の世界)
クモの進化学(クモの系図)
クモの人間学(タランチュラは毒グモか;セアカゴケグモ事件;クモ学への招待状)

著者等紹介

小野展嗣[オノヒロツグ]
1954年神奈川県生まれ。1976年学習院大学法学部卒業後、グーテンベルク大学(ドイツ・マインツ市)へ留学、動物学を学ぶ。理学博士。現在、国立科学博物館動物研究部主任研究官。アジアの動物相に興味をもち、タイ、マレーシア、台湾、ベトナムなどで研究調査を行うとともに21世紀の博物館のありかたを模索中。専門は分類学、昆虫学、とくに節足動物の多様性と進化。クモ学の国際学会の日本代表委員を務める
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

8
【立読】蜘蛛が嫌いな人には敢えてお薦めしませんが、蜘蛛は割りと好きな部類だけど詳しいことは全然知らない自分にとっては知的好奇心を掻き立てられて非常に面白い内容でした。呼吸は関節かと思ったらお腹でしてるんだどか。毒蜘蛛タランチュラはウソで、タランチュラは大型毛むくじゃらの蜘蛛類の総称で、タランチュラという名の蜘蛛はいないんだとか。セアカゴケグモの毒は要注意、だけど統計上、蜘蛛の毒で死亡した人はいないだと。積読本の処理ができたら真っ先に購入したい〜2016/09/21

お肉太郎

4
ノート作成。面白かったが、なんといっても頁数が少なすぎるためざっくり感は否めない。クモの仲間にはシルル紀(4億4000万年前)まで遡るものもいるし、さすがに形態、構造、生態などなどにおいて一風変わったものも多い。糸、毒、種分化において背景となった淘汰圧、性的二形、文化に関連する蜘蛛、などわたしがもっと言及してほしいとおもった部分は追加で調べようと思うが、蜘蛛に関して明るくないために書籍選びが難しい。推薦図書があれば嬉しかった(推薦図書はどの本にでもほしい!)。クモすげーとはなるのでおすすめではある。2013/09/22

ちあき

4
生理・生態・形態・分布・進化など、さまざまな側面からクモという生物の特徴と魅力を語った本。受精システムや出糸機構はすごいなと思った。タランチュラの話題もおもしろい。でもやっぱりいちばん夢中で読んだのは、著者の専門分野である分類と系統のページ。霊長類同様、通説はどんどん書きかえられているんだなと感動した。錦三郎『飛行蜘蛛』とともに、クモ好きならば絶対手元においておきたい一冊だ。値段からいったらもう少しページ数がほしいけれど、部数出なさそうだし仕方ないか。2009/07/07

たねうま

2
クモの足が感覚器官だとか、牙に見えるのが実は肢が変化したものだとかがわかり興味ぶかい。笑ったのはタランチュラのルーツを求めて、イタリアまで行ったが、タランチュラは見つからず、牡蠣とワインを堪能したというエピソード。真面目な読み物なのに、作者のユーモアが ふと垣間見えて大変面白かった。2015/12/05

メロン泥棒

2
私はクモが大嫌いだ。あの姿を見ただけで寒気がして鳥肌が立つ。でも、あえてクモ学の本を読んでみた。クモが歩くのに使う足は8本だが、実際には12本足らしい。なるほど。クモにたくさん足があるのは闘いで足がもげても良いためで、実際8本揃っているオスには滅多に出会えない種類も居るらしい。そして、諸説あるがクモはサソリの親戚だ。ううむ、カッコいい。カッコいいじゃないかスパイダー。2010/11/11

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