雪山の生態学―東北の山と森から

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  • サイズ A5判/ページ数 289p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784486015741
  • NDC分類 653.27
  • Cコード C3045

出版社内容情報

自然環境と植生の多様性に富む東北地方の山々を舞台にして、過去から今日にいたる雪山の植生変遷、現在の環境下における植物の成長や繁殖、世代交代などについて解説する。

内容説明

本書は、雪、すなわち積雪環境をキーワードに、植物の生態を探った研究を1冊にまとめたもの。第1部で雪山の舞台となる東北地方の自然環境を概説したあと、第2部では、現在の環境下における植物の成長や繁殖、世代交代などをあつかった研究例を紹介する。そして、第3部では、過去から今日にいたる雪山の植生変遷について、積雪環境を中心とする気候変動との関連からアプローチした研究例を紹介する。

目次

第1部 雪山の自然環境と植生分布(動く大地―山並みの生いたち;世界に誇る多雪山地;バラエティ豊かな植生景観)
第2部 雪山に生きる植物の生態(積雪挙動と広葉樹の分布特性;雪が育んだブナの森―ブナの更新と耐雪適応;亜高山帯林の背腹性とその成立機構;アオモリトドマツの成長とフェノロジー;亜高山帯針葉樹林の更新過程と積雪攪乱イベント;風衝地低木群落を支える積雪環境;亜高山帯における液果の出現と種子散布;積雪がつくり出す温度環境と雪田植生のフェノロジー)
第3部 雪山の環境変動と植生変遷(偽高山帯の謎をさぐる―亜高山帯植生における背腹構造の成立史;拡大する針葉樹林―花粉分析結果からみた森林最前線の変化;変動する雪山―雪田からみた地球環境)
第4部 雪山エコツアーへのいざない

著者等紹介

梶本卓也[カジモトタクヤ]
1960年大阪府生まれ。1989年名古屋大学大学院農学研究科博士課程修了。現在、森林総合研究所東北支所主任研究官(農学博士)。専門は森林生態学。寒冷地域の樹木の物質生産、更新過程を研究

大丸裕武[ダイマルヒロム]
1961年石川県生まれ。1990年北海道大学大学院環境科学研究科博士課程中退。現在、森林総合研究所九州支所山地防災研究グループ長。専門は地形学。とくに後氷期の気候変化と地形形成が興味の対象

杉田久志[スギタヒサシ]
1956年富山県生まれ。1982年東京大学大学院農学系研究科博士課程中退。現在、森林総合研究所東北支所森林修復チーム長(農学博士)。専門は森林生態学。おもな研究テーマは、森林の成立過程や樹種の更新特性の解明

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