内容説明
この本は運動行動について、わが国独自の独創的で実証的、実践的な研究の集大成である。動物実験をモデルとした行動研究が、やや衰退気味な傾向にある今日、人間そのものの運動行動を、実験心理学的な研究を充分にふまえて、自動車運転、航空機操縦、動作法等による心理リハビリテイション、高齢者の運動行動、一般人の運動行動、から国技スポーツに至るまで広くとらえている。
目次
まえがき 生活の中の作業動作・運動
第1章 新しい『運動行動』観の展開(社会的かかわりにおける人間発達の統合的活動;意図から実行までの連続的過程)
第2章 人格統合の基盤としての運動行動(姿勢は自己と外界へのかかわり方を変える;重症心身障害者に対する人間作業モデルを用いた治療の分析と考察)
第3章 高齢者の運動行動改善プログラム(加齢による自動車運転機能及び安全態度の変容;運転行動の同乗観察評価法について)
第4章 運動行動に及ぼす社会的影響(航空機操縦とコミュニケーション;大相撲における外国人力士―ハワイ出身力士)