内容説明
「ヨーロッパの社会科学研究者のうち最も偉大な研究者」とまで、アーレント・レイプハルト(アメリカ政治学会元会長)に評価された、世界政治学会元会長・シュタイン・ロッカンの理論に関する初の体系的な著作。現代政治学、比較政治学、国際政治学、政治社会学はもとよりグローバル化時代の市民と国家を学ぶための一書。
目次
「凍結仮説」と「ヨーロッパ概念地図」を中心にしたシュタイン・ロッカンの理論の検討
第1部 初期ロッカンにおける「凍結仮説」の前史―クリーヴィッジ論の基底(哲学期―哲学的な基礎;実証的比較政治研究期―計量政治分析の手法の導入;現代政治学との接触―最初の実証的比較政治研究者 ほか)
第2部 「凍結仮説」の形成―総合的比較政治理論形成期(ヨーロッパにおける現代政治学の形成―「ロッカン・アーカイヴス(Rokkan Archives)」における未発表の草稿も視野にいれて
ロッカンの学問的バイオグラフィー
「ロッカン・アーカイヴス」の資料に見る理論上の問題意識 ほか)
第3部 ヨーロッパ概念地図の形成(後期ロッカンの国民形成研究―国民形成の比較研究における方法とモデル;新興国の民主化とヨーロッパの経験―一九六〇年代後半の国家形成と国民形成にまつわる議論;ヨーロッパ概念地図:ヨーロッパの構造の解明 ほか)
シュタイン・ロッカン理論の意義
著者等紹介
白鳥浩[シラトリヒロシ]
早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程に学び、日本学術振興会特別研究員(政治学)、長崎県立大学専任講師を経て、現在、静岡大学助教授。また、静岡大学大学院人文社会科学研究科も兼任。元ノルウェー王国オスロ大学政治学研究所客員研究員。元ドイツ連邦共和国マンハイム大学ヨーロッパ社会研究センター公費招聘客員教授
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