目次
遣唐使概観（当時の日本の情勢；大陸と日本との関係記録；朝鮮半島の情勢；中国の情勢；遣隋使；隋から唐へ；遣唐使始まる；遣唐使一覧表；期間中の国際情勢；遣唐使船；遣唐使と航海中の様子；航海術；海流と風と）
遣唐史と国書（遣唐使は国書を携帯しなかったか；遣唐使が携帯した「国信」とは何か；「華夷所称」の華夷とは何か；隣国・蕃国への詔書の形式は何か；唐に対する国書の形式は何か）
古代日中関係編年史料稿―推古天皇８年（６００）から天平１１年（７３９）まで
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hyena_no_papa
4
1987年刊。茂在寅男、西嶋定生両氏のハイレベルな二稿を前半に置く。中盤からの田中健夫、石井正敏両氏の編｢古代日中関係編年史料稿｣は推古天皇8年(600)から天平11年(739)までの内外の史料（中国正史を始めとする諸典籍と記紀、聖徳太子関連史料等、一般読者には耳馴染みの無い史料まで含めて）を総輯してあり圧巻！特に巻末の注は詳細にわたり読者を次のステージへ引きずり込むチカラがある。古田氏の九州王朝説との対比を付言すれば、あまりにも彼我の間の溝は深く広い。専門の学者が該説を視野の外に置くのも宜なる哉である。2022/08/03
