出版社内容情報
専門書を読み解くための体系的で確実な基礎知識を、わかりやすく解説した入門書シリーズ。
5Gにおける想定サービスとシステム要求条件などの概要について述べた後、5Gの基礎として、無線アクセスの基本技術と5G向け新技術、5Gの周波数利用コンセプト、5Gの国際標準仕様について説明し、5Gの高速・大容量通信を支える技術の検証実験を紹介しています。さらに、5Gネットワーク・装置の構築に欠かせない高周波数帯電波伝搬技術や半導体技術についても説明します。
また、5Gの応用として、5G時代の新しいサービスおよびアプリケーションの代表的な事例について、それらの実証試験とともに紹介しています。応用分野としては、幅広い産業分野を取り上げるとともに、社会的課題に貢献する応用事例にも着目し、特に大規模災害や感染症への対策に有効とされる遠隔医療への5G応用を丁寧に解説しています。 さらに、ローカル5Gやキャリー5G、次世代の6Gに向けた5Gのさらなる進化についても言及しています。
付録として、1Gから5Gに至るフィールド実験の変遷についても紹介します。
目次
1 5Gってなあに(移動通信システムの進化;5Gの想定サービス;5Gのシステム要求条件 ほか)
2 5Gの基礎(移動通信システムの無線アクセスとセルラー技術;5G無線アクセスと周波数利用コンセプト;5G無線アクセスの主要技術と検証実験 ほか)
3 5Gの応用(5Gによる新サービス・新産業;5G総合実証試験と実証事例;東京2020大会における5G応用事例 ほか)
付録―1Gから5Gの研究開発における「電測車」とフィールド移動実験
著者等紹介
奥村幸彦[オクムラユキヒコ]
1992年NTT移動通信網株式会社研究開発部研究部門。2020年株式会社NTTドコモR&D戦略部シニア・テクノロジ・アーキテクト。博士(工学)東北大学、電子情報通信学会フェロー
永田聡[ナガタサトシ]
2003年株式会社NTTドコモワイヤレス研究所。2021年株式会社NTTドコモ6G‐IOWN推進部担当部長
今井哲朗[イマイテツロウ]
1992年NTT移動通信網株式会社研究開発部研究部門。2019年東京電機大学工学部情報通信工学科教授。博士(工学)東北大学、電子情報通信学会会員
浦岡行治[ウラオカユキハル]
1985年松下電器産業株式会社半導体研究センター。2020年奈良先端科学技術大学院大学物質科学教育センター長。博士(工学)豊橋技術科学大学、応用物理学会フェロー
須山聡[スヤマサトシ]
2001年東京工業大学大学院理工学研究科集積システム専攻助手。2022年株式会社NTTドコモ6G‐IOWN推進部担当部長。博士(工学)東京工業大学、電子情報通信学会シニア会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。