内容説明
日本人の英語学習熱は高まり、英語の上手な人も増えた。しかし、英語さえ上達すれば問題は解決するのだと誤解していないだろうか?英語力と同じくらい大切なのは、何をどう伝えるかという“方法”である。日本人の多くは悲しいことに、その重要性に気付いていない。本書は、二つの国が直面する現状に危機感を抱く著者たちが、「いまお互いに何が必要か?」を問い合う一年半以上に及ぶ共同研究と討論を続けたものである。
目次
第1章 太平洋の向こうから響く声(“怒り”から“恐れ”へ;ホワイトは何に怒っていたのか ほか)
第2章 アメリカ人の言い分(アメリカ人の本音に迫る;アメリカ人になりに来た人々とその理想 ほか)
第3章 日本人の言い分(戸惑う日本人の対応;日本の実情を知らせたい ほか)
第4章 「神話」ばかりの日米関係(日本の「神話」とアメリカの「神話」;なぜアメリカ製品が日本に入らないか ほか)
第5章 日本人とアメリカ人はいま何をすべきか(日本人は何をすべきか;さまざまなレベルでの交流 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
つき
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1990年に発行された本。ずいぶん前の内容にもかかわらず、今もってハッとされられる内容に、ある意味事態の深刻さを想う。と、同時に当時よりも今現在の方が良き方向になりつつ事もある。今後も両国は互いを知ってゆくことが一番大切。マスコミは本当にどの国もあれだなぁーと頭が痛くなる。あと、両国とも実はレイシストだったのがなんとも。それも無知や無関心からだから始末に負えない。吾唯足知、歴史認識、ほんと大事。2014/07/12
sara
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日本はダメ、アメリカは良いという風潮はあるけれど、日本人のいいところを出せば十分に戦っていけると思うんだよな〜。語学力があればだけど… 本の中に、「日本人の英語はダイレクト過ぎる!アメリカは意外とナイーブだから、ワンクッション置いて話をするべき」と書いてあって、ちょっとびっくりだった。