内容説明
麻薬密売組織とストリートギャングが支配するデトロイトのイーストエンドで、黒人少年が何者かに射殺される。当初は、麻薬密売に関係する、ごくありふれた路頭の殺人事件として扱われたが…。シムズ署長は、当事件の捜査に元大リーグのピッチャーだったスタン・コチンスキーを任命する。一触即発の危険地帯を手探りで進むうち、コチンスキーは、市の行政全体を巻き込む大がかりな陰謀を感知する。そして何やら後ろ暗い過去を持つ一人の美女と遭遇する。
感想・レビュー
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bapaksejahtera
7
デトロイトのポーランド系警察官が主人公。斜陽の街の荒んだ地域を所管する主人公は、署長の妻と浮気をしている。麻薬売買の盛んな地域で、黒人少年が射殺される。読み出しから陰鬱なムード。署長は政治的野心を持って市の幹部を語らいシューターと呼ぶ闇の暗殺者を動かす。主人公は相棒とともに署長の命に従い「取るに足らぬ」少年殺害事件の捜査に動くのだが..。署長による仲間の取り込みや謎のシューターの実体に不自然な感じがある上、事件の解決後処理も納得できない。訳者が解説で期待しているが、次作も出ていない。スイスイ読めたのだが。2021/07/31
