春の祭典―第一次世界大戦とモダン・エイジの誕生

春の祭典―第一次世界大戦とモダン・エイジの誕生

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  • サイズ A5判/ページ数 489p/高さ 22X16cm
  • 商品コード 9784484911199
  • NDC分類 209.71
  • Cコード C0022

内容説明

生贅となる処女の死を通して生を祝福する『春の祭典』は、生を求めようとして数百万の優れた人々を死なせた20世紀をまさしく象徴する。ナチズムはドイツ民族と世界を美しい嘘で欺く試みであり、キッチュの究極的表現であった。キッチュの極限を体現する芸術家ヒトラーは底知れぬ奈落の淵を美のシンボルで満たし、犠牲者を英雄に、地獄を天国に、死を神々しい変容へと変えたのだ。近代ヨーロッパ精神の深層に、見事な筆致と圧倒的臨場感で迫る、衝撃の文化史。

目次

ヴェニス
パリ(生贅の踊り;ディアギレフとロシア・バレエ団;反乱;対決と解放 ほか)
ベルリン(聖なる春;技術;文化と反乱 ほか)
フランドルの戦場で(異郷の戦場にて;地には平和を;ヴィクトリア朝時代 ほか)
戦争の祭典(戦場のバレエ;主旋律;価値の転換)
狂気における理性(軍の規律に服して;義務)
聖なる踊り
内面への旅路(芸術としての戦争;芸術と道徳 ほか)
ナイト・ダンサー(現代のキリスト;旅程と象徴;新世界と旧世界 ほか)
記憶(戦争ブーム;死のなかの生 ほか)
終わりのない春(目覚めよ、ドイツ!;戦争体験;現実としての神話 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hasegawa noboru

5
言われていることのいちいちに異を唱えるほどの知識は持ち合わせないが、大部の西欧近現代史の教科書を読んだような気分。〈文化史という側面から〉大戦争(第二次大戦の勃発まで第一次大戦はこう呼ばれていたという)の意味に〈切り込んでみたい〉と明言して始まる。芸術家、作家、政治家、前線兵士、著名無名ひっくるめて、厖大な数の証言によって、最初の近代兵器戦、ノーマンズランドを挟んでの塹壕戦、消耗戦と言われた大戦争の実相に迫ろうとする。補助線として大戦終了後10年~15年の、リンドバーグへの西欧大衆の熱狂、レマルク『西部2020/05/14

nranjen

2
図書館本。『パリ』バレエリュスのディアギレフとニジンスキーのくだりしか読んでいない。時間切れで返さなくてはならない。2020/06/26

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