内容説明
純文学から大衆文学、詩、自伝、映画、演劇など多岐にわたる文野で日本人と欧米人、アジア人の人種観の問題を分析した、精鋭の研究者２６名による論文集。
目次
１ 外国人の日本人像（中国文学の日本人像；韓国文学に見る日本人像；近代アラブ文学に現われた日本像と日本人像；ロシア・モダニズム文学の日本人像；ロシア文学の日本人像；お菊さんと侯爵夫人；１９世紀のヨーロッパに現れた日本風の女性たち；『人間の条件』における自己超越と日本精神―侍と隠者；第２次世界大戦を舞台にしたフランス文学の日本人像；「２度の生を生きる」；リチャード・ブローティガンと日本；ハリウッド映画の日本人像；日本の外国語教科書の中の日本人像；黄禍論と国際政治）
２ 日本人の外国人像（江戸時代の外国人像；冒険小説とアフリカ人；自伝のなかの西洋人像；明治大正作家の中国人像；一大正知識人の朝鮮人像；日本の児童文学の西洋人像；近代日本文学の西洋人像；近代日本詩の西洋人像；２重構造―近代日本演劇の西洋人像；戦後日本海外小説における西洋人像；檻のなかの野獣；「異人」の論理と「他者」の倫理）
