内容説明
円高不況下、輸出関連産業の先行きが懸念される中で、日本経済の次のリーディング産業として情報通信産業が注目をあびている。早くからこの時代の到来を予測し、セキュリティ事業を推進しつつ、いち早く日本最大のコンピュータ・ネットワーク・システムを自前で完成させたセコムが、いま目指すものは何か?VAN、CATV、第二電電、データベース等々に全面展開を開始したその企業戦略の中に、情報経済時代の未来展望を探る。
目次
ピース・オブ・マインド(安全・安心感)の実現のために(セコムの最先端で見たハイテク、ハイタッチ融合の構図;セコムのセキュリティ・ネットワークは高度情報化社会の原型)
セキュリティ・ビジネスはどのように創造されたか(モビリティ(機動性)が社会を変える
はじめに理念ありき―発端は三条件
クラッシュ・アンド・ビルド―モットーは“現状打破”)
膨大なセキュリティ・ニーズを切り開くセコム(コンピュータ・セキュリティはセコムの使命;ホーム・セキュリティの潜在需要は2000万件)
知られざる通信大国、セコムネットの全容(第二電電構想と同時に注目を浴びたセコムの情報通信網;最大規模のVAN、セコムネットの優位性;緻密な財務戦略が支えるセコムネットの強さ)
安全をコアとした新ネットワーク・ビジネスが始動(“第二キャプテン”に名乗りをあげたビデオテックスセンター;セコムは新しい情報産業のノウハウ;社会システム産業へテイクオフ―セコムの大変身)
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