感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
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1983年初出。主たる著者の関心は、経済学者の威圧的な図表や数字の裏に隠れている人間的現実にある(6頁)。大切なのは心の経済、人間関係の豊かさであり、葛藤や制約から自由になっていまの物質的豊かさを十分に楽しめること(49頁)。脱ぎ捨て文化における芸術家(122頁~)。現代人にとって、芸術家とは永遠のアウトサイダーであり、はまり込むことを拒否する人。自己実現は代わりの道になりうるか(152頁~)。潜在力開発運動。特定人が他人より得をし、より長居人生をよりよく生き、より立派な家に住み、2016/04/08
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新刊の第2部社会問題に感化されるものがあり、遡って本書を読むことにしました。コロナ禍の新しい生活様式によって、働き方と日常生活のバランスが変化する人も居るようです(もちろん、変化しない人もいますが…)。そのような体験によってもたらされる新たな価値観や働き方を本書はあたかも予言しているようにも捉えられます。著者はアメリカを舞台にしていますが、社会主義的な資本主義の日本の方が著者の仮説は実現し易そうな空想を私は抱きます。35年前の書籍ですが、日本とコロナ禍という状況・状態においては色々と考える実りが大きい。2020/06/08