出版社内容情報
がんばれ、生きろ。どすこい女!
すべての女にハードモードな社会で、子を産むということ。
「じゃ、ママ、診察室Dへ」
……マ、ママぁーーーー??!!
フレディ・マーキュリーのように、私は心の中で絶叫した。
35歳、明らかに“ママタイプ”ではない私に芽生えたのは「子どもを持ちたい」という欲望だった。このとき、夫45歳。子どもができるか、できたとしても無事に産めるか、産んだとしてもリタイアできないマラソンのような子育てを夫婦で走りきれるのか。それどころか、子どもが大きくなったとき、この社会は、いや地球全体は大丈夫なのか? 絶え間ない不安がつきまとうなかで、それでも子どもをつくると決めてからの一部始終を書く妊娠出産エッセイ。
内容説明
この社会の中での初期妊婦の居づらさはいったい何だろうか。しかし、そのことにいきりたったり、疑問を呈したりする余裕もなく、初期の数週間はとにかくこの具合の悪さをどうにかせねば、生きてゆくことすらままならない。私もこれまで、彼女たちを透明にさせていた人間のうちの一人だった。
目次
1 産む、産まない、できる、できない―0週
2 つわり、あるいは限りなく透明に近い妊婦―7週
3 命の選別?出生前診断―11週
4 仁義なき夫婦の戦い―16週
5 女児事変―20週
前日譚 産むのを手放した時のこと
6 母性
7 准弱者である自分を認める―24週
8 乳首と格闘する日々―28週
9 わっしょい!陣痛!―36週
10 わっしょい!!出産!!―40週
著者等紹介
小野美由紀[オノミユキ]
作家 1985年東京生まれ。ウェブメディア・紙媒体の両方で精力的に執筆を続けながら、SFプロトタイパーとしてさまざまな企業と協業しSF作品を執筆している。著書は韓国やイタリア、台湾などさまざまな国で翻訳されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あっか
K1
Takumi
KUMYAM@ミステリーとSF推し
雫