在日韓国人になる―移民国家ニッポン練習記

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在日韓国人になる―移民国家ニッポン練習記

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  • サイズ 46判/ページ数 302p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784484222295
  • NDC分類 334.41
  • Cコード C0030

出版社内容情報

ガイコク人と日本人がともに生きる、日本社会の未来とその処方箋。
「あいつ、×××人よ。バカじゃないの?」と、ビルの外国人オーナーをなじる、在日韓国人2世の母。
「お前、日本語もわからんくせに働いているんじゃねえーっ!」。外国人店員をなじる客を見て見ぬふりする、同じく外国人の私。
外国人労働者を受け入れて、日本は移民国家にかじを切ることの是非が議論されている。しかし、日本における「移民」の歴史は新しい話ではない。古くは在日コリアンと華僑がおり、今や4、5世(6世も)の時代になっている。また、バブル期の労働者不足で南米から日系人も今や2、3世となるなど定住化が進み、「オールドカマー」になりつつある。そして新たに中国、東南アジアから「ニューカマー」が労働者、生活者として、今後は定住することになるだろう。
そもそも多くの「オールドカマー」たちはどうやって日本社会の一員となってきたのか、またはならなかったのか。
彼らが長年闘って勝ち取ってきたものを振り返って評価しながらも、何がまだ足りないのか。そしてすでに享受できているものは、何なのか。それを正当に評価できているのか。そもそも社会統合とは何なのか?
著者は在日コリアン3世。日本社会の一員に完全にはなりきれない片足アウトサイダーとして、この国の過去・現在・未来を見つめる責任があるとして、共生、社会統合、そして日本と日本人の再定義について、社会に問う。それは日本人、日本社会だけでなく、「オールドカマー」の移民たちへのメッセージでもある。

内容説明

「ろくに日本語も使えないなら、国に帰れ!」国民になりきれない半分アウトサイダーの著者が移民国家ニッポンの歩みをたどり、希望を描きだすアカデミック・ノンフィクション。

目次

第1章 「駆除」の時代を生きぬくヒント
第2章 焼け跡の生命力
第3章 生きる条件
第4章 声なき「発言」と英雄
第5章 明るい未来へ
第6章 差別解消カスケード
第7章 未来の足音
第8章 パラレルワールド
第9章 「御守り」としての歴史
終章 ささやかな希望、死なない明日

著者等紹介

林晟一[ハヤシセイイチ]
1981年、東京・江戸川区生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程中退。都内の中高一貫校で歴史や国際政治学を教える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遊々亭おさる

22
日本で生まれ育ち日本語を喋りながら日本人と韓国・北朝鮮出身者の間にある壁の存在を感じ続けてきた在日三世である著者による戦後から現代に至るまでの在日韓国・朝鮮人の歴史。生活保護以外の社会保障の対象から除外され続けてきた苦難の戦後から日本人と彼ら彼女らの距離が縮まった幸福の季節を経て、ヘイトスピーチが溢れる剣呑な現代までの山あり谷ありの道程を振り返り、自分とは違う存在に対して不寛容な時代を乗り越えるためのヒントを探る一冊。少数派は連帯し縁を大切にする。特効薬は無いが庶民の常識が道を作る。排外主義が進む日本で。2023/06/13

Mc6ρ助

21
これは良書。在日の話を横目で眺めてホイホイと生きてしまったと申し訳なくて仕方がないが、読んでる最中に朝ドラで「日本人であることを誇りに思う」と田中哲司さんに言わせるNHKは何を考えているのか理解できない(関東大震災で朝鮮人虐殺の記録がないという政府とそれに反駁しようともしないNHK(など)。再放送を量産して経費節減したから聴視料を下げる、というのは別の話)。(「三国人」というと石原シンタローのカオが浮かぶが、弟の七光りを逃れえなかったのはあの人の不徳の致すところとあのカオを見るたびに思うのも別の話?)。2023/08/31

よしじ乃輔

11
堅苦しくなく押し付けがましくなく、在日の生き方と今後の移民との共存を考察されており良書だと思います。加害に対しての恨み節は呑み込み戦術的忘却こそが必要ではないか、その上で相互生き抜く事を提案する。自身振り返り、多様性を肌身に感じる肌ではないという事は、自分の文化価値観以外を受け入れる事への準備はまだまだのようで。どう考えて行くかを日本に在している側から問われている気もします。2023/06/17

クァベギ

10
在日コリアンの歴史をたどりつつ、読者に現代の事象のことも思い起こさせるような書き方がされている。例えば戦後についての記述では、他の在日外国人をめぐる社会の動きと在日コリアンをめぐる動きとを関連づけている。また、著者自身のライフヒストリーも記述の中に織り込まれている。それがすらすら読める文体なのだが、書かれていることは、実に重い。こういう書き方を著者が選んだのは(単に読みやすくしたいということだけではなく)深い考えがあってのことなのだなと、後ろの方まで読んで思い至った。2023/10/28

sakadonohito

7
在日朝鮮人の著者が最終的に韓国籍を取得するのを決断するまでと、終戦後から現在までの在日朝鮮人の置かれた立場などについて書かれている。認知に歪みを感じる部分もあった。そういう物の見方、考え方もあるんだなと思った。人は社会で生きるために弾き出す対象を必要としてしまう生き物なのだろうか?2025/05/05

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