出版社内容情報
台湾・中国・韓国・インド……
フィガロJPとフィガロ本誌連載で綴られた、料理家・細川亜衣の原点ともいえる、旅から生まれる料理のこと。
レシピのない家庭料理や食堂の味を舌と記憶にとどめ、台所でよみがえらせる一皿に隠されたストーリー。
著者ならではの研ぎ澄まされた感性が生み出す、料理とレシピ、そしてエッセイを美しい写真とともにまとめた1冊。
目次
旅(台湾‐台北;韓国―大田;フランス‐イル・ド・レ;モロッコ‐マラケシュ;中国‐雲南)
料理(台湾;韓国;モロッコ;中国;インド;イタリア)
著者等紹介
細川亜衣[ホソカワアイ]
料理家。幼い頃からの料理熱が高じ、料理の仕事を志して旅へ出る。以来、旅先で出会った人々や感じた空気を想いながら、記憶に刻まれた味や匂いを自らの料理に盛り込み、また新たな旅へ出ることを続けている。現在は、熊本taishojiにて料理教室や料理会を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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アキ
97
料理の道を志してイタリアへ旅立ってから、ずっと「旅と料理」は著者の基本になっているのだろう。旅をして、その土地の食を頂き、市場で食材を見て、そこで料理をし、家に帰って同じように作ってみる。レシピが言葉に綴られてすらいない家庭の料理に一番興味がある。台湾のシャオマンと開いた冬茶会、韓国・大田で食べたえごまのスジェビ(すいとん)、豆もやしのご飯、フランス、イル・ド・レでイザベルに作ってもらったパプリカの詰め物、モロッコのタジン、インドのサブジ、シチリアのカポナータ、食べた時の思い出と写真とレシピがいい感じ。2022/07/20
きゅー
6
細川亜衣(旧姓は米沢亜衣)といえばイタリア料理というイメージだ。実際、米沢名義で出している料理本はほぼイタリア料理のレシピ集となっている。その彼女が、台湾、韓国、モロッコ、中国などを旅して、それぞれの土地に根付いた料理を嘆賞している。本書は、それらの旅のエッセイとレシピ集という2段仕立てになっている。一つの料理に多くの要素を盛り込むことを好まないという細川が選ぶものは、いずれも引き算の思考で調えられた料理ばかり。輪郭が際立つ食材の選択に食指が動く。2022/02/25
Kuliyama
1
米沢さんの頃からファンで、楽しく拝読しました。いつか細川さんの料理をいただいてみたいです。2022/07/21
tomomi
1
☆☆☆2021/10/30
ぺんぐぃん
1
旅先で出会った食べ物は本当に印象深い。著者は旅先で料理もする。写真が美しい。特にアップになった料理。それぞれがテラテラと輝き、なまめかしいほど。台北やマラケシュと、馴染みのある地名にワクワク読み進めた。自粛の日々。脳内旅行を楽しんだ。2021/07/27