出版社内容情報
【特集】可能性としての未来ーー100年後の日本
100年前の1920年(大正9年)、ジャーナリスト三宅雪嶺は主宰する雑誌『日本及日本人』の臨時増刊号で「百年後の日本」を特集した。島崎藤村、宮崎滔天、山川均、菊池寛、室生犀星、山川菊栄ほか、学者、教育者、政治家、文学者、ジャーナリスト、官僚、軍人、労働運動家、宗教関係者など300人を超す人々が原稿を寄せ、100年後の日本について論じた。
中には日本が滅亡するといったものや「人口が2億人になっている」というものや、「飛行機は200人乗りから600人乗りのものが開発され、ロンドンと往復2週間で行けるようになる」というもの、女性の政治家や学者が男性よりも増えるというもの、ローマ字書きになるため、ひらがなや漢字が廃止されているというものまで、実現したものからそうでないものまで示唆に富んでいる。
『日本及日本人』から100年後の今、本特集で改めて100年後を予測することで、現在を生きる我々が未来を創る活力の糧となることを試みる。