出版社内容情報
知財は国や企業の競争力の要になるが、日本企業が今後グローバル産業競争を優位に戦い続けるには、経営者層が知財を理解し、事業部門を含め、全社で積極的に知財を使いこなせるか否かにかかっている。
知財機能をツールとして使うために知っておくべきこと、できることを網羅した、第4次産業革命への対応策。
内容説明
オープンイノベーションの時代、自社はどう動けばいいのか?データも知的資産、どれだけうまく扱うか?中国が知財を盗んで勃発した米中貿易戦争、日本への影響は?第4次産業革命下での知財の最新知識。
目次
第1章 新しい戦場へ
第2章 データをめぐる争い
第3章 日本企業のオープンイノベーション
第4章 ベンチャー企業もパートナー
第5章 世界のリアル
第6章 近未来の知的資産戦略
著者等紹介
久慈直登[クジナオト]
日本知的財産協会専務理事。日本知財学会副会長。元本田技研工業株式会社(ホンダ)知的財産部長。1952年岩手県久慈市生まれ。学習院大学大学院法学研究科修士課程修了後、ホンダに入社。初代知的財産部長を2001年から11年まで務めた。ホンダ在職中に自ら企画提案した、環境技術を世界で使うための知財の仕組み「WIPO GREEN」は、13年にWIPO(世界知的所有機関)により、正式採用されている。12年より日本知的財産協会専務理事、あわせて14年より日本知財学会副会長を務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ちくわ
4
経営戦略における知財の位置づけについて述べていく本。本書自体は、マクロでみた世の中の変化を概観した上で、その中で日本企業が戦っていく上で知財(データ含む)をどのように用いていくべきかを論じていく構成になっている。著者自体、この分野を主戦場にしてきた人であるから、自分の言葉で語られている部分が多いのは、見方を勉強する上では非常に役に立つ。一方で、具体的な経営戦略への活かした方が載っているかというとそうではないので、そこは注意が必要と思う。2023/12/24
yes5&3
1
長年知財業界に携わってきた著者が、最近の知財問題(AI、データ、IPランドスケープ、OI、標準化、中国、国防、競争法など)をどうとらえているか興味深く読んだ。最近、知財先進企業の元知財部長の方々が講演や書籍を通じて情報を展開してくれている。アカデミアや法曹界関係者の書物は多いが、企業関係者というと、以前は元キヤノンの丸島氏くらいだった気がする。これはとてもありがたい環境である。2022/12/28
くりりんワイン漬け
1
結局何を言いたいかわからない本でした。もちろん言わんとしている項目は理解してます。でも本を執筆するからには焦点を絞っていただきたい2022/06/27
Miwa_N2
1
技術もビジネスも変化の早い今この時の知財戦略のキモが詰まった本、いわゆる知的財産はもちろん、データを含む情報の重要性を改めて認識しました。 そして、あと数年たったら、また新たな知財戦略が必要になるかとも思いました。機械分野の事例がメインだが、他分野の経営目線の知財戦略を考えるときにも折々参考にしたいです2022/04/24
saneful92
1
知財部の最前線で長年活躍してきた著者から、知財部が今後活躍できるフィールドを提案するものとして、実務家にとってヒントが含まれていると思う。ただ、著者自身も意識しているように、前回の著書と比べると、実務の参考になるというより、もっと国家や会社の目線でどうあるべきかという提案が多く、実務家としての問題意識ではあるものの、学者っぽい本にはなっていると感じた。2020/02/13




