出版社内容情報
慌ただしく過ぎる時代だからこそ、日本の四季が奏でる美しい自然世界を名随筆で味わいたい!「歳時記シリーズ」からの復刊です。草木の息吹き、花のささやきが聞こえる。
四季おりおりの草・樹・花へのこまやかな愛情と、精細な観察眼を持つ著者が、草木との語らい、野草の見分け方、草花を生ける楽しみ等、自然との交流をみずみずしい筆致で綴る。
TBSブリタニカ『歳時記シリーズ』から、人気タイトルの復刊です。
甘糟幸子[アマカスサチコ]
1934年、静岡県沼津市生まれ。
早稲田大学文学部中退。横浜植物会会員。
主な著書に『野草の料理』『野草の食卓』『白骨花図鑑』『楽園後刻』など。
作家・甘糟りり子の母でもある。
内容説明
慌ただしく過ぎる日々だからこそ、花や草木の息吹に触れ、四季の訪れを感じる歓び。野草を食卓に並べ、草花を部屋に飾る。自然と寄り添う暮らしのヒントがここに。
目次
春(春の指標―キブシ;私の迎春花―ギンヨウアカシア ほか)
夏(『高野聖』とアジサイ;娑羅と菩提樹―ヒメシャラ、ナツツバキ、ボダイジュ ほか)
秋(花の中を歩くように;「秋の七草」をめぐって ほか)
冬(虻を伏せたる椿―ヤブツバキ;獅子舞で ほか)
著者等紹介
甘糟幸子[アマカスサチコ]
1934年、静岡県沼津市に生まれる。早稲田大学文学部中退(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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cinnamon
2
「自然の圧倒的な勢いを見ていると、人間もその中で生きるだけのものだという気がする」「自然が残り少なくなると人間は植物を愛玩物視してしまう」30年以上前のエッセイなので、さらに自然は減少している気がするけれど、自然の一部である自分を感じるのは安らぎだろう(都会育ちの人には恐怖か?)。夏休みの自由研究で、自分の身の回りにある草花や庭の木の種類について調べるのはいいな。植物の姿形も事細かに言葉で描写してあり、実物を知っているとより楽しめそう。2018/04/18
chico
0
鎌倉で草木を観察した記録。摘み草を食べたり、植物から思い出すことを綴ったり。昭和の時代だ。2017/07/20